Friendship ‐Kazu&Sho‐

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「…ってワケでね…

翔くんが“どうしても参加したい”って言うもんだから…


ホント、申し訳ない。」

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『そんな…(笑)

謝んないでよ。

反って心強いし、ね！』

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両手を合わせて平謝りするウッチーの前に

柔らかな湯気のあがるマグカップを置いた、

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カズの誕生日当日。

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櫻井さんは、終了予定が２０時。

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別の現場で撮影のカズは２１時。

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私はいつも通り、定時の１７時で、ウッチーはオフ。

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『じゃあ…

準備とか、一緒に手伝ってくれる？』

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「もちろん。

ニノが帰ってくる前には、完璧にしておかないと、ね(笑)」

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ソファに座ったウッチーが
カップのコーヒーを一口啜ると

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「ねえ、同棲って…

どんな感じ？」

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ぐるりと部屋を見渡しながら、私に聞いてきた。

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『…んー…

どんなって…？(笑)』

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「…楽しい？」

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『ふふ…(笑)


楽しいっていうか…

落ち着くっていうか。』

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それに続く言葉を待ってるウッチーの表情が

まるで、欲しいものをねだる子供みたいで。

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あまりにも可愛くて、思わず目を細めてしまう。


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『カズの仕事はさぁ…

あ、もちろん櫻井さんも同じだと思うけど

時間が不規則じゃない？


だから、私が寝てから帰ってくることもよくあるんだよね。


でも、朝起きて

隣りに彼の寝顔を見つけると、やっぱり安心するし。

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ほら、ひとりの時間も大切な人でしょ？カズって。

だから、いつもベッタリしてる訳じゃないんだよ。


ただ、同じ空間に居て、彼の温度を感じられることで

今は、私が私でいられるような感じ…かな。』

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「そっかぁ…」

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小さく息を吐いた彼女が

床に視線を落とした。

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