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60…ティーセット ページ10

木製の扉を押し開けると、軍曹の店とはまた違う、なめらかな音の鈴がなった。


「いらっしゃいませー」


その鈴の音に似ついた軽やかな、男性の声が響く。

が、しかしその姿を視界に捉えることができない。

ここにはレジはなく、かわりに穴の空いた木の壁が存在を訴えかけていた。


「久しぶりっすね、ひょーさん!」

「ぴくとさん久しぶりですねー。」


一枚壁を通して、繰り広げられる会話。

どうやら、店員のひょーさん、という男は姿を見せたくないようだ。

だがしかし、やはりそんな人もこの国では少なくはない。Aは特に気にすることもなく、店内を歩き始めた。

骨董品からガラス細工、人形もあればちょっとした本や雑誌もちらほらと見られる。

商品のようだが乱雑に置かれており、雑貨、という字そのままだな、とAは思った。

そこで目をひいたのが、一つのティーセット。

特にお茶が嫌いでも好きでもないが、綺麗に黒と白が交わったデザインが綺麗に見え、目をひいたのだ。


「お、Aさん〜それ気になっちゃう感じっすか?」

「いえ別に…目をひいただけで…」


まるでこの店の店員かのような口振りで言うぴくとに、首を横に振り、答えるA。

しかし、「このぐらいなら僕、奢れます!!」というキラキラした目に負けて、結局買ってもらうことに。


「そんなに先輩なんが嬉しいんかぁ…」


ぴくとがひょーさんの元へ向かうのを見て、ぼそりと呟きながら、Aは本のコーナーへと行った。

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りとん - 5年も経ってますがもしまだ活動されているなら続きが読みたいです! (4月4日 1時) (レス) @page20 id: 5bfdfa64da (このIDを非表示/違反報告)
あっち(プロフ) - 遅いかもしれませんが一つ目の方がいいです!個人的にめっちゃ好きなりまして終わりなんてもったいない!くらいですwこれからも頑張ってください体にはご注意を(*´∇`*) (2021年12月8日 2時) (レス) @page20 id: 3049e8ef9f (このIDを非表示/違反報告)
アカナツ - コメント失礼します!一つ目がいいです!頑張ってください!! (2020年8月11日 16時) (レス) id: 1ec2912abb (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 個人的には1つ目がいいなと思います!すっげぇこの続きが気になりますっ!! (2020年5月14日 16時) (レス) id: 9aa71b1239 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 初コメ失礼します!私は1つ目がいいです (2020年5月2日 1時) (レス) id: a277319c5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ダント・ルーネ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年5月25日 23時

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