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46…詐欺師 ページ46

「あの…なんか、そっくりですみませんした…あ、Aっす。」

「いや、本当にごめん…俺、ひとらんらん。自由に呼んで。
海軍とか担当してる。」

「ひとらんホラーとか苦手やからなぁ!!」

「黙れ。殺すぞ。」

「ついさっき同じようなの聞いた。」


先程もしたような会話を、テンプレのごとく繰り返す二人。

なんとかショッピとAの説得により、落ち着かせることができたのだ。


「いや〜、超おもろかったですよ〜。」


ざくざくと芝生を踏みながらやってきたのは、先程までのんびり見つめていたチーノだ。

その表情は、楽しい映画を見たあとの、満足気な表情にとても似ている。


「チーノお前、首かっ切ったろか。」

「ゾムさん物騒。俺、助けたやん!恩を忘れたとでも言うん!?」

「嘘吐いてんとちゃうぞ詐欺師ぃ!!息はくように嘘吐きおって!!」


三人を完全に放置し、ぎゃあぎゃあ騒ぎ始める二人。

しかし、ゾムは割りと怒っているが、それをチーノは笑いながら煽るように対応している。

それはまるで、他人を騙す狐と騙された狼のよう。


「あ〜……ところで、Aくんは今まで誰に会ってきたんだ?

よかったら俺が会ってない奴のところまで連れてくよ。」


特有の訛りがない、流暢な言葉で話すひとらんらん。

どうやら騒いでいる二人は放置し、案内してくれるようだ。


「えーっと……シャオさんにコネシマさん…大先生さんにオスマンさん、エーミールさん…
あとしんぺいさんとトントンさんとグルッペンさんっす。あとあのお二人さん。」


Aは、会った順ではないが、思い付き次第の名前を挙げた。

するとひとらんらんは、ふむ、と腕を組んで少しうつ向き、考えるそぶりを見せてから顔をあげた。


「あと二人居るんだけど、今その内一人は居ないんだ。もう一人の方へ行くぞ。」


そう言い、出入り口となる扉へ向かった。

47…モニター→←45…殺意



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らむこ(プロフ) - 続編楽しみにしてます! (2019年5月25日 11時) (レス) id: 70493a7da1 (このIDを非表示/違反報告)
桜兎(プロフ) - 大好きです!主人公くんとショッピくんの絡みが尊すぎる (2019年5月25日 7時) (レス) id: 832086f9ca (このIDを非表示/違反報告)
文月零(プロフ) - 皆からチーノくんのヘイトがどんどんたまっていくぅ↑! (2019年5月24日 22時) (レス) id: 46da8e3aa1 (このIDを非表示/違反報告)
- らんっ……っらんっ……!! (2019年5月24日 19時) (レス) id: 3b3f8a8c71 (このIDを非表示/違反報告)
まほ(プロフ) - 更新の早さに感謝と驚きがとまりません...!好きです! (2019年5月23日 13時) (レス) id: a4dc8f380c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ダント・ルーネ | 作成日時:2019年5月8日 23時

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