12…ヘルメット ページ12
ヘルメットを一つ、Aが被る。
いつも被っている、紫に白のライン、ゴーグルのついたヘルメットだ。
そして、ゴーグルが無いだけで、それと全く同じな物をAはグルッペンに渡した。
グルッペンもそれを被る。
「肩、貸しますよ。」
「あぁ、悪い。」
グルッペンは肩を借りつつ、バイクの元へと歩いて行った。
「…バイクまでショッピと同じなのか……」
「まじすか？…あ、後ろ、座ってください。」
いくら総統と言えど、さすがに固定もされてない骨折した足で乗るのは難しかったらしいが、時間をかけて乗ることができた。
エンジン音が鳴り響き、バイクが勢い良く走り出した。
「掴まっとらんと、死ぬんで気いつけてください。」
「あぁ。」
グルッペンは紫色の服を掴む。
割りと荒々しい道を走っていくバイクに、何度も振り落とされそうになりながらも耐える。
それにしても、仲間の足音や気配はするものの、こちらに来る気配はない。
無理もない。ここまで広く、迷路状のこの森から一人を見つけ出すのは至難の技だ。
まさかその一人が、今、猛スピードで城に帰っているとは誰一人として思うまい。
切るように通りすぎていく風に痛みを感じつつ、グルッペンはヘルメットを深く被った。
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らむこ(プロフ) - 続編楽しみにしてます！ (2019年5月25日 11時) (
レス) id: 70493a7da1 (このIDを非表示/違反報告)
桜兎(プロフ) - 大好きです！主人公くんとショッピくんの絡みが尊すぎる (2019年5月25日 7時) (レス) id: 832086f9ca (このIDを非表示/違反報告)
文月零(プロフ) - 皆からチーノくんのヘイトがどんどんたまっていくぅ↑！ (2019年5月24日 22時) (レス) id: 46da8e3aa1 (このIDを非表示/違反報告)
有 - らんっ……っらんっ……！！ (2019年5月24日 19時) (レス) id: 3b3f8a8c71 (このIDを非表示/違反報告)
まほ(プロフ) - 更新の早さに感謝と驚きがとまりません...!好きです! (2019年5月23日 13時) (レス) id: a4dc8f380c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ダント・ルーネ | 作成日時：2019年5月8日 23時
