空より遠く、海より近い【松岡凛】 (ページ3)

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今日も今日とて岩鳶高校到着！

毎朝の登校は遥と真琴が一緒だから割と楽しいし、これなら近所に女の子がいなくても全然平気

教室に入れば女友達いっぱいいるしね

確かに登校するとき女の子の友達がいないと寂しいけど、部活に行けばマネージャーの江ちゃんがいるし特に不満はない

でも強いて言うなら選手に女の子が欲しかったなー...

それもそのはず、我が岩鳶高校水泳部には女子の選手は私1人なのである。

未だに広い更衣室を私1人で使っている状況だ

放課後になると、早くホームルームが終わった方がもう片方の教室に迎えに行って3年生3人で部活のためにプールに行くのが日課である

遥「A、部活行くぞ」

『今行くー』

今日は2年生の方が早くプールに到着していたようで、

渚たちが声をかけてくれる

渚「やっほー！今日は僕たちの方が早かったね！」

怜「渚くんが早いだけですよ」

『ごめんごめん、すぐ着替えてくるから待ってて！』

遥「着替えなんてすぐ終わるから慌てるな」

真琴「急いで怪我だけはしないでよ！？」

はいはい、と笑いながら更衣室に入って超特急で水着に着替えて外に出る。

水泳はずっとやってたし、大会も女子の部で何回か優勝したこともあった。割と自信もあったりする。

私が通っていた岩鳶SCのみんなとは割と今でも仲良くしている

遥や真琴はもちろん、渚だって1つ歳下とはいえSC時代からの友達である

今だって同じ高校、同じ水泳部で見ての通り仲良くしてる

あと1人、うちの高校ではないけど凛っていう赤髪ギザ歯の女の子ライクな名前のやつがいる

凛は私が小学生のときに転校してきたと思ったら、急にオーストラリアに行く、と言って海外に行ってしまった。

一緒の小学校に通った数ヶ月の間は同じSCに通って一緒に競って泳いだりしたのも思い出

すごく楽しかったのをまだ覚えてる

オーストラリアの件はかなり昔のことだからか、急なことで悲しかったと思った記憶しか残っていない。