空より遠く、海より近い【松岡凛】 (ページ2)

今日:16 hit、昨日:2 hit、合計:15,841 hit

2 ページ2

朝食も無事に作り終わり、しっかり食べ終わった

父の単身赴任に母が着いて行った関係で、家の時間のほとんどは私と遥2人だけで過ごしている。

遥はまだ風呂に入ったままだろうが、私の準備は遅いため、少し早めに準備をするため制服に手を通す。

そして学年カラーの緑のリボン！割と気に入ってたりするのは秘密
確かに岩鳶高校は家から近いってのもあったけど、制服が可愛かったのも決め手だったりした

うちには家が近いっていう理由で真琴が毎朝迎えに来てくれる

そろそろ真琴が来てもいい時間なんだけど.....

ピーンポーン

お、来た

真琴「おじゃましまーす、おはようA」

『おはよ』

真琴「ハルは今日も？」

『ご名答。呼びに行ってくれると助かる、毎度ごめんねー』

謝ってはいるもののこんなことはほぼ毎朝なんだけど...

真琴「たまにはAが呼びに行けばいいのにー.....」

『いやいやだって遥だって年頃の男の子ですもん？？』

と言ってニヤニヤする私を他所に

真琴「そんなことお互い思ってないでしょ〜....」

と半ば諦めながらもなんだかんだ遥を呼びに行ってくれる。

さすが真琴、大大大正解。

年頃、だなんて「まぁ兄妹だし」という感覚で特に思ってはいない。

高校生になった今でも、私たちは割と仲がいい方だと思う。

いくら双子とはいえ、それにしても仲がいい

幼少期、一緒にご飯を食べ、泳いで、お風呂に入って、別々にベッドがあっても一緒のベッドで寝たりしたものだ。

が、しかし。

普通の双子兄妹だったら、中学生になった時には

「もう恥ずかしいから一緒にお風呂には入らない！一緒に寝ない！」

となるのが一般的なのだが、我が家ではそれが起こらなかった。

というか、双方どちらも特に何も感じていなかったために「嫌だからやめよう」という趣旨のことを言い出さなかったのである。

もちろん今は生活リズムも多少は違うから毎日そんなことしているわけでもないが、

楽しかったり、逆に嫌なことがあった日は一緒に話しながらお風呂やら就寝やらをする。

友達とかに話す必要はないので今のところ真琴を含め、誰にも言っていないのが現状である

真琴のことを私たち(主に遥)が散々振り回しているのは重々承知しているが、それでも最終的に世話を焼いてくれる真琴。

私たちのSC時代からの大切な幼馴染の1人である