８９、闇人形の安らぎ ページ9
【イルミ side】
”ボクが乾かそうとした時も終わるまで身動きしなかったんだよね◇ あんまりに可愛いからイタズラしたくなっちゃって大変だったよ◆”
「……」
”そうなんだ。じゃオレ今からソフィアと寝るから。おやすみ”
ヒソカからの返信に嫌味で返すと、オレは携帯をマナーモードにするとサイドテーブルに置いた。すぐに画面が点滅してヒソカからの着信を告げたけど無視する。
ソフィアは眠気が襲ってきているようで、ソファーでうつらうつらと船を漕いでいた。
夕食を食べたのもあるんだろうけど、体の急速治癒が大元の原因だろう。
死亡から僅か一日で全快するならその分栄養の供給量が増えたり、減ったエネルギーの量を戻すために休眠時間が増えてもおかしくはない。
「ソフィア、寝るならベッドで寝なよ」
「イルミはどこで寝るの」
「ベッドだけど？」
まさかソファーで寝るとか言い出さないよね。そう言えば、ソフィアは眠たげに目をこすりながら立ち上がった。
「イルミがソファーで寝る気ならそう言おうと思ったのだけど、ちゃんとベッドで寝るみたいだから安心したわ」
「ヒソカの膝で無防備に寝たり、オレと一緒に寝るのをあっさり了承したり、危機感を疑うんだけど」
「貴方が言い出したんでしょ」
「そうだけど」
毛布に入って力を抜くソフィアを見下ろして溜め息をつく。本当に無防備過ぎる。
けれど自分が言い出したことなのは確かだし、彼女の警戒心がまるきりないのは嫁候補として都合が良いのも事実だからそれ以上言う気が失せてしまった。
(あ、これ良いかも)
部屋の電気を一通り消して毛布に入ると、ソフィアの纏う香りが鼻孔をくすぐった。自分と同じ石鹸の香りがソフィアの髪や肌からして、満足感がある。
(同じ石鹸使ったのに、ソフィアの方が良い香りするんだよね)
既に深い眠りに落ちてる彼女を抱き寄せれば、香りをより濃く感じることが出来た。それに混じって、花の蜜のような甘い香りも微かにする。
(甘い。なんだろこれ)
髪というよりは、肌から直接香ってるように感じる。
普段使う石鹸にそんな香りを感じたことはないから、ソフィア自身の香りなのかもしれない。
暖かい微睡みがやってきて、瞼をゆっくり閉ざす。すぐに意識が真っ暗になっていって、オレも眠りに落ちた。
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クロ(プロフ) - ユウさん» ユウさん、閲覧ありがとうございます！わあああ面白いの言葉を頂けるとは！めっちゃ嬉しいです！ オチはまだアンケート中ですので是非楽しみに待っててください！ (2019年6月1日 7時) (
レス) id: dcc16283b8 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - ヒソカ、イルミ、フェイタンが好きで、ヒソカオチを捜してたどり着きました！面白いです続きを楽しみにしてます。 (2019年6月1日 2時) (レス) id: 0277b1537e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロ | 作成日時：2019年5月18日 18時
