７、互いに置けない信 ページ8
「容姿？」
首をかしげれば、クロロは至極真面目に頷いた。
「人間の中でも類いまれなる美、といったところか。色彩の美しさと整った形でまるで完成された人形か絵画を見ている気分だ」
「ありがとう……？」
今までそう言う人もあまりいなかった、というよりは真面目に聞こえるように言ってくる人がいなかったから少し新鮮に感じる。
「それと、”これ”見えるか？」
クロロが指差したところは、何もない。困惑して再び視線を合わせると、見透かすような瞳で見つめられる。
もう一度指先を見てみるけれど、そこにはやはり何もない。
「見えない」
「……隠の有無は関係ない、か。そもそも、あの時は隠をする暇も無かった、そうだろう？ ヒソカ」
「そうだね◆」
「単純に、生死が関わると身体能力の向上が……？ いや、それにしたって非念能力者だというのは」
考察を続けようとクロロが開いた口を、部屋に鳴り響いた電子音が遮った。
発生源は一つのソファーの上に胡座をかいていたイルミ。「母さんからだ」と小さく呟いて、通話に出る。
その目の前で普通に会話を続けるという奇妙な状況を味わう。
「……この質問は保留、今度会うことがあったらだ。最後に、お前はなぜ一人でいる？ 何故俺達についてこようと思った？」
ピリリとした感覚が肌を撫でる。クロロにとっても、ソフィアにとっても軽い殺気だ。
何故一人でいる、何故ついていこうと思ったか。
「昔からこうだったのと、何かあってもなんとかなるからかな……？」
嘘ではない。ソフィアは確かに昔からこうだったし、自分の身に何かあっても昼間の男達のように殺してしまう。そして、自分が本気を出せば誰も手を出せない強さであることも知っている。
自分が暗黒大陸から来た人外生命体であることは、初対面の人に話すようなものではない。だから、強さの説明が難しいけれど。
考え事をしていたら頭がぼうっとしてきて、反射的にくあっとあくびをしてしまった。
それを見たクロロが真剣な雰囲気を解いた。
「……ヒソカ、とりあえず部屋案内してやれ」
「はいはい◆人使いの荒い団長さんだなァ◆」
「今の質問だけでいいの？」
「色々と聞きたいのは山々だがな。面白いヤツだし。でも、お前は不確定要素が多すぎる」
ひとしきり質問し終えた後、クロロは質問を終えた。
つまり、知らないことが多いから聞いても意味がない、信じられない、ということなのだろうか。私と、同じだ。
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澪 - オチ希望出来ればヒソカでお願いしたいです。 (2021年9月9日 7時) (
レス) id: 790f68b113 (このIDを非表示/違反報告)
クロ(プロフ) - ヒソカの花嫁さん» ヒソカの花嫁様、コメントありがとうございます！ヒソカ希望いただきましたー！何もなければご希望に答えてヒソカオチか、オチごとに小説を分けるか致しますので、評価ボタンを押して楽しみにお待ちください！← (2019年5月6日 21時) (レス) id: dcc16283b8 (このIDを非表示/違反報告)
ヒソカの花嫁(プロフ) - オチ希望はヒソカでお願いしたいです！ (2019年5月6日 21時) (レス) id: 6af5523d08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロ | 作成日時：2019年4月8日 3時
