ヒソカの場合【オチ決めアンケート投票支援用参考サンプル】 ページ45
【ヒソカ side】
「前々から思ってたケドさ、キミはボクより気まぐれなとこあるよね◆」
「？」
きょとんと目を丸くして、ボクを見下ろすソフィア。
それに対しボクはため息をついて、彼女を抱えている腕に力を込め直した。
ソフィアは今、ボクの片腕に座っている。理由は至極単純。
(──捕まえていないとすぐどこかに行っちゃうんだよね◆)
ボクがちょっと彼女を目を放した隙に、彼女は気まぐれにあっちへフラフラこっちへフラフラ、時には大陸単位で飛んでってしまうことだってある。
基本的には知り合いが居るところへと向かっていくので比較的見つけやすくはあるが、ただ興味がある方へと行かれると見つけ出すのは至難の技だ。
ついこの間仕事で別行動になった時は、たった一日だけしか滞在してる町を離れてないのに一ヶ月も探すはめになった。
はぁ、と溜め息をもう一度つく。すると、ソフィアは長く綺麗な髪をさらさら流して顔を覗いてきた。
「重いなら降ろしてもいいのよ？」
「いや、ボクが言い出したコトだから◇ それに、キミは軽いから大丈夫◇」
別に一緒に行動する必要なんてない。ボクらの関係に正しい名称なんてないし、だから彼女がどこかへ行くのは当然のことだしどこに行ったって彼女の自由。
時間をかけてまで追う必要だってないんだけど、ソフィアがいるとボクは今までに感じたことがない充足感を得られる。逆にいなくなると他のことに全然手がつかなくなる。
(ああ)
ワッと人混みが歓声をあげて、ソフィアが少し前のめりになる。重心が動くけど、問題はない。
今日は彼女が行きたいと言っていた祭りの日だ。あまりに人が多いものだから、彼女を見失いたくなくて腕の上に座らせている。
結果的に周囲が見やすくなってソフィアも嬉しいようなので、一石二鳥だ。
目を輝かせて見世物を見つめる彼女の横顔を、ボクはずっと見ていた。
(キミが、好きだよ)
くるくると変わる表情が愛らしくて。自由なキミは輝いていて。
だからいつもそんなキミを見ていたくて、居なくなったら追いかけるんだ。ボクの気持ちなんて、キミはこれっぽっちも興味ないんだろうけどね。
「ヒソカ」
「なんだい？◇」
「一緒に来れて嬉しいわ、貴方と絶対に来たかったの」
「……っキミは、本当に気まぐれだよね……◆」
普段はボクのとこから居なくなるのにそうやって気まぐれにボクを喜ばせるから、キミを追いかけたくなるんだよ。
クロロの場合【オチ決めアンケート投票支援用サンプル】→←作者より
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 155人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
澪 - オチ希望出来ればヒソカでお願いしたいです。 (2021年9月9日 7時) (
レス) id: 790f68b113 (このIDを非表示/違反報告)
クロ(プロフ) - ヒソカの花嫁さん» ヒソカの花嫁様、コメントありがとうございます！ヒソカ希望いただきましたー！何もなければご希望に答えてヒソカオチか、オチごとに小説を分けるか致しますので、評価ボタンを押して楽しみにお待ちください！← (2019年5月6日 21時) (レス) id: dcc16283b8 (このIDを非表示/違反報告)
ヒソカの花嫁(プロフ) - オチ希望はヒソカでお願いしたいです！ (2019年5月6日 21時) (レス) id: 6af5523d08 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クロ | 作成日時：2019年4月8日 3時
