10話 ページ10
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あーぁ…どうしよ…。
私は授業に出る気になれなくて、屋上の木の下で大の字になった。
木漏れ日がきらきらと私を照らした。
眩し…。
…もう戦友なんて、言い訳にしかならないや…。
そばにいるのも…後ろめたいなぁ…。
「よぉ」
え??
声のする方に目を向けてみると、仁王君が立っていた。
「なんでこんなとこにいるの?」
「それはこっちのセリフじゃ。ここ俺の場所じゃし」
「え?そうなの?」
「まぁ、いいか。お前さんがサボりなんて珍しいのぅ」
仁王君は隣に腰掛けた。
「今日だけは大目に見てよ。ちょっといっぱいいっぱいなの」
「ふーん。何かあったんか?」
「よく知らない人に、ペラペラ喋るようなことじゃ…ないと思う…」
「あんまり知らないから話せるってこともあるぜよ」
この人は…図々しいのか、優しいのか…。
「そんなに構えなさんな」
その柔らかい声が、私に話してみようかという気にさせた。
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朔 - 上手い!!上手すぎます!!!どっちも好きすぎるのですが私の答えは決まってしまいました!!! (2021年6月15日 1時) (レス) id: 2e63a126ca (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 亜弥*さん» ありがとうございます!!(*^_^*) (2015年8月23日 21時) (レス) id: 42a026aa1a (このIDを非表示/違反報告)
亜弥* - どっちにしようかまよう! あと、これからも頑張って下さい。読むのが楽しみです (2015年8月23日 1時) (レス) id: de645498d4 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 菊姫さん» 菊姫さん、ありがとうございます!泣いてくれたなんて恐縮です>_< 励みになります! (2015年2月3日 8時) (レス) id: 1b761003cc (このIDを非表示/違反報告)
菊姫 - 前のお話を読んで泣いちゃいました!感動的ですね…これから3人の関係がどうなるのか気になります! 更新頑張って下さいっっ!! (2015年1月31日 22時) (レス) id: 22b58266a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩 | 作成日時:2014年10月20日 20時