検索窓
今日:15 hit、昨日:4 hit、合計:88,179 hit

37話 ページ37

-



『でも』と言おうとした仁王くんを遮って


「いーの。私、全然傷ついてないから。

言わせておけばいいよ。大事なのは自分の気持ち。

私、自分のしたことに自信持ってるから何言われても平気。

他人がどう思うかなんて100人いれば100通りあるんだし、そういうの全部に反応してたらキリないからさ」


と言って力なく笑った。


「お前さんがそう言うなら…」


仁王君はちょっと納得いかないって感じで座り直し、頬杖をついた。


「でも、庇おうとしてくれてありがと」


と笑顔で言うと、ちょっと照れてそっぽを向いた。


「…それより、もういいのか?」


「あ…。さっきは保健室まで連れてってくれてありがとう。熱は今のところ下がったんだけど、念のため今日はもう帰るようにって」


「一人で帰れるか?」


「クスッ 大丈夫だよ。ありがとう」


私はフラフラと立ち上がってドアに向かった。


ヒナがパタパタと駆け寄ってきて、玄関まで付き添ってくれた。


「熱で気失ったんだって?大丈夫??」


「うん、大丈夫。今日は念のため帰るね」


「そっか…。早く治してね…」


心配そうな顔をして私を見つめるヒナ。


「ありがとう、ヒナ」


玄関でヒナにバイバイして、私は帰路を歩き始めた。



-

38話→←36話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (117 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
135人がお気に入り
設定タグ:テニプリ , 幸村精市 , 仁王雅治   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- 上手い!!上手すぎます!!!どっちも好きすぎるのですが私の答えは決まってしまいました!!! (2021年6月15日 1時) (レス) id: 2e63a126ca (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 亜弥*さん» ありがとうございます!!(*^_^*) (2015年8月23日 21時) (レス) id: 42a026aa1a (このIDを非表示/違反報告)
亜弥* - どっちにしようかまよう! あと、これからも頑張って下さい。読むのが楽しみです (2015年8月23日 1時) (レス) id: de645498d4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 菊姫さん» 菊姫さん、ありがとうございます!泣いてくれたなんて恐縮です>_< 励みになります! (2015年2月3日 8時) (レス) id: 1b761003cc (このIDを非表示/違反報告)
菊姫 - 前のお話を読んで泣いちゃいました!感動的ですね…これから3人の関係がどうなるのか気になります! 更新頑張って下さいっっ!! (2015年1月31日 22時) (レス) id: 22b58266a7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2014年10月20日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。