【テニプリ】スライディングドア【幸村精市・仁王雅治】

19話 ページ19

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長いようで短い一週間が過ぎ、週末がやってきた。


私は幸村君への気持ちに気付いてから、今週末の予定は決めていた。


私はお花とお線香を持って、再び香月のお墓に訪れた。




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香月…ごめん。


私、幸村君のこと好きになっちゃった…。


気づかないフリをしようとしたけどダメだった…。


私、今も香月を想う幸村君を追い詰めるつもりはないよ。


でも…ただ…そばにいたいと思ってしまう。


香月に許して欲しいとは思ってないんだ。


ただ香月には伝えておきたいと思ってた。


香月はいつだって私に正直でいてくれたから、私も香月には正直でいたい。


消せない想いを抱いてしまった今、私が香月に対してできる唯一の誠意だと思うから…。




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私はそれだけ心の中で話しかけた後、もう一本お線香に火を灯してじっとその火を見つめた。


最後のお線香が灰になったのを見届けて、私はその場をあとにした。




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