検索窓
今日:11 hit、昨日:4 hit、合計:88,175 hit

15話 ページ15

-




今日の男子の体育の授業はバスケだった。


体育館に黄色い声援が飛び交う。


「仁王くーん!がんばってー!」



ほぅ。人気だねー。



「仁王君ってこんなに人気あるんだ…」



「A、何言ってんの!そりゃそーだよ! 女子の応援にニコリともしないっ。ほんと、クールでかっこいいー!」


その長身で軽々とダンクを決める仁王君。


再び悲鳴にも似た歓声が沸き起こる。


あれ?ホントだ。仁王君、女子の声援には見向きもしない。


ちょっと意外。


うーん…。


さっき話した時と、あまりにもギャップがあり過ぎて、どっちが本当の仁王君なのかわからなくなってくる。


「ねー、ヒナ。仁王君って全然クールじゃないよ? 怖くもないし」


「え??」


「優しい目で笑うし、聞き上手って感じだし」


ヒナ「A、いつの間にそんなに仲良くなったの!」


「いや、そんなに仲良いわけじゃないけど…。さっき屋上で少し話した。きっかけと言えばこの前のアイスティーくらい?

ねー、ヒナ、私のことばっかり応援してないで、仁王君のこと好きなら話しかけなよー。

ほんと、話しやすいよ?」


ヒナはちょっと照れ臭そうに頭を傾げた。


「あー…。実はこの前友達の紹介で会った人とちょっといい感じなんだ。

A、ごめんっ。ちゃんと話してなくって。

仁王君に本気なわけじゃないよ」



「なんだー。ってか、『いつの間に』はこっちのセリフ!!で、どんな人なのー??」


ヒナは照れ臭そうに笑いながら、最近いい感じのその人の話を始めた。


あー。恋をすると可愛くなるってホントだ。


頬を少し赤らめて、照れ臭そうに、幸せそうに、瞳をほんのり潤ませて、好きな人の話をするヒナ。


私もヒナみたいに笑えてるかな?


ヒナみたいに順風満帆とまではいかなくても、友達として側にいたいと思うことくらい、いいよね?


放課後、借りてたカーディガンを返しに行こう。


好きだって認めてから、初めて顔を合わせる。


…な…なんかドキドキするな…。




-

16話→←14話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (117 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
135人がお気に入り
設定タグ:テニプリ , 幸村精市 , 仁王雅治   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- 上手い!!上手すぎます!!!どっちも好きすぎるのですが私の答えは決まってしまいました!!! (2021年6月15日 1時) (レス) id: 2e63a126ca (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 亜弥*さん» ありがとうございます!!(*^_^*) (2015年8月23日 21時) (レス) id: 42a026aa1a (このIDを非表示/違反報告)
亜弥* - どっちにしようかまよう! あと、これからも頑張って下さい。読むのが楽しみです (2015年8月23日 1時) (レス) id: de645498d4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 菊姫さん» 菊姫さん、ありがとうございます!泣いてくれたなんて恐縮です>_< 励みになります! (2015年2月3日 8時) (レス) id: 1b761003cc (このIDを非表示/違反報告)
菊姫 - 前のお話を読んで泣いちゃいました!感動的ですね…これから3人の関係がどうなるのか気になります! 更新頑張って下さいっっ!! (2015年1月31日 22時) (レス) id: 22b58266a7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2014年10月20日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。