11話 ページ11
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「最初は…
最初は好きなんて気持ちはなかった。
その人の笑顔を取り戻したいって気持ちは恋愛感情じゃなかったんだ…。
自分もその人の気持ちがわかるから支えたいって…。
でも…いつからか特別な感情が生まれて…。
恋愛感情だなんて認めたくなかった。
好きになっちゃいけない人だったから…。
でも…無視できないくらい気持ちが大きくなって…。
好きなんだって気づいたら、それまで同じ痛みがわかる友達としてだからこそ側にいれたことも、そういう立場を利用して近づいてるみたいで、後ろめたくて…。
それで…今…めちゃくちゃ自己嫌悪中…」
「オイ…好きになっちゃいけん人って教師とか妻子持ちとかか…?お前さん…見かけによらず…」
「バっ…バカじゃないのっ?!
そんなんじゃないよ。親友の彼氏…だった人…。
…今は…付き合ってるわけじゃないけど…」
「じゃぁ別にええんじゃないか?」
「なんか…ダメじゃん…」
「…それって誰への遠慮じゃ?」
「…え?」
「その二人がどんな理由で終わったんかは知らんが、ちゃんと終わっとるなら、誰もお前さんを責めることはできんじゃろ」
「……」
「それに、お前さんが感じとる罪悪感って違うじゃろ。
支えたいって気持ちに嘘はないんじゃろ?
その気持ちは、好きになる前と後とで変わらんのじゃろ?
なら、別に好きになったからって罪悪感感じる必要なんてないじゃろ」
仁王君はなんてストレートな考え方をするんだろう…。
その言葉に私の心の重荷が少しずつ軽くなっていくのを感じた。
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朔 - 上手い!!上手すぎます!!!どっちも好きすぎるのですが私の答えは決まってしまいました!!! (2021年6月15日 1時) (レス) id: 2e63a126ca (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 亜弥*さん» ありがとうございます!!(*^_^*) (2015年8月23日 21時) (レス) id: 42a026aa1a (このIDを非表示/違反報告)
亜弥* - どっちにしようかまよう! あと、これからも頑張って下さい。読むのが楽しみです (2015年8月23日 1時) (レス) id: de645498d4 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 菊姫さん» 菊姫さん、ありがとうございます!泣いてくれたなんて恐縮です>_< 励みになります! (2015年2月3日 8時) (レス) id: 1b761003cc (このIDを非表示/違反報告)
菊姫 - 前のお話を読んで泣いちゃいました!感動的ですね…これから3人の関係がどうなるのか気になります! 更新頑張って下さいっっ!! (2015年1月31日 22時) (レス) id: 22b58266a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩 | 作成日時:2014年10月20日 20時