【刀剣乱舞】審神者が真名を明かすまで弐 (ページ3)

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第50話　名前決めはノープランでページ3

「はい！始まりました『主の名前決定戦』ー！」
「なんか始まった！！」

　朝飯を食べようと大広間に安定と清光の３人で向かい、食べ終わった者がちらほら出始めた頃にいきなり開催されたのだ
　ノリノリな鯰尾の横で骨喰がいそいそと看板のような物を置いている

「え、何？鯰尾変なものでも食べた？」

　謎の盛り上がりを見せる会場(大広間)を移動して、骨喰にこっそりと耳打ちする

「至って正常だが？」

　さも当然かのような顔をして返された審神者は「そっか～」と諦めた顔をした
　鯰尾は会場の盛り上がりを見て満足そうにマイクへと言葉を続ける

「この間ブラック本丸へ赴いた際、俺思ったんだよ」

　徐々に静かになる会場

「俺たちの主は主。だけど他の審神者が来たら混乱しちゃうよな」

　うんうん、と頷く何人もの刀たち

「というわけで開催したぜ！主の名前決定戦！！皆いいのよぉろしく！！」

　拍手やらなんやらの歓声が上がる中、審神者も大人しく着席する
　非常にめんどくさそうな顔をしている

「いいのある刀は挙手してくれよな！さあさあ１番手は～！？」
「はい」
「まさかの主～！！」

　何故こんなに盛り上がっているのか分からないまま、審神者は早く終わらせようと挙手をした
　他にも挙手した刀はいるのだが、指名されたのはこの祭りの主役、審神者であった

「審神者の『さっちゃん』でいいと思う」
「ふむふむなるほど！！」

　にこやかに頷く鯰尾
　うんざりとした顔ではよ終われという審神者
　そして何かの紐を持っている骨喰

「それでは審査員の皆様どうぞ！！」
「審査員いるの！？」

　合図と同時に紐が引かれ、現れたのは３人の刀剣男士たち
　右から山姥切長義、山姥切国広、へし切長谷部がいた

「不可だよ」
「ふぁっふぁ」
「……」
「待て偽物くん何で食べながら話すん……今食べたばかりだよなお前！？大盛３杯食べてたよなお前！！！」

　どこから出したのか、お菓子をひたすら頬張りながら山姥切国広は答えていた
　先程まで朝飯には多めの量を食べていたのだが、更に彼は食べていた

「ひょんふぁもいふふぁ？」
「いらないよ！！」
「なんで通じてんの？？」

　頬張りながら国広は本歌である長義に貰い物のお菓子(既製品)の箱を机の上に置いた
　それを思い切り自信の写しである国広に投げつけるが、簡単に避けられ長谷部へと当たる

「食べ物投げちゃダメだからね！」

　とにこやかに笑いながら注意をする鯰尾
　混沌がそこにあった