#５９「階段」 ページ9
緑谷くんが涙ぐみながらオールマイトの元へと走り出した。
相澤さんを担いだ蛙吹さんはそれでも尚私に手を貸してくれているが、流石に二人はキツいだろうと思いフラフラしながらも一人で歩く。
「...眠いなあ」
「出た個性の欠点！今回はどんくらいだ？」
「えーっと、分からないけど...恐らくあの鬼ごっこの少しはマシだと」
「えっ...死なねぇよな？」
「...さあ、どうだろう」
「柊ちゃん意地悪は良くないわ」
「ごめんごめん」
どのくらい、とは欠点の睡魔による睡眠時間の長さの事だ。あの鬼ごっこの事はいつかお話ししよう。いつか、な。
因みに鬼ごっこの時は二週間だった。夏休みの時で良かったって今でも思う。今回はきっと一週間前後だろう。
腕の痛みが無ければ今すぐにでもこの場に倒れ込んで寝ていたが、ああ痛い痛い、歩く振動でぷらぷら揺れる腕が痛い。脳無くん本当容赦無さ過ぎな。
左足にあまり力が入らず、半ば引き摺る様に歩いていると突如ブオっと突風暴風が吹き荒んだ。勿論片足でそれに耐えきる事等出来ず、べちっと尻餅を着いてしまったんだが。
だんだんと弱まり無くなってしまった風に乱れた髪を直す事もせずに、と言うか出来ないのだが、広場の方を振り向くとそこには轟くん爆豪くん切島くん緑谷くんが。少し離れた場夘風大雨ゾ−ンの壁近くでオールマイトがガード状態で立っていた。
脳無くんにやられたのか、と言う事は先程の突風は彼の一撃で...？恐ろしいな。
「あの手の男の乱入と怪我が無かったらあの脳ミソと一対一でギリギリ勝ってたよな」
「実は、私の力を買い被り過ぎなんだよなぁ」
「柊ちゃん立てる？やっぱり手を貸した方が...」
「大丈夫だよ。あ、でも階段...仕方ない、飛ぶか」
「個性の使用は控えろよ！オイラAが欠点で寝てる時目覚めないんじゃないかって不安だったんだからな！」
「ええ？でもこの足だと二人が息を合わせて上るよりも遅いって...」
片足で上るのも出来るっちゃあ出来るが如何せん時間がかかる。ちまちまと一段ずつ腕の激痛に耐えながら上るくらいなら睡眠の時間を延長させてでも個性を使った方がいいだろう。
そう思っての案だったがそれは実によって却下。幼馴染が駄目だと言ったのだ、それを無視するわけにもいかない。
あー、どうやって階段を上ればいいんだろう？
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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柚子(プロフ) - いやあの……ほんと……ルビの振り方天才すぎます。今まで読んできた小説の中で1番迫真な（？？）続編のお知らせで正直めちゃくちゃ笑いました。最高です。応援してます！！ 初コメ失礼しました*ˊᵕˋ* (2021年9月20日 0時) (
レス) id: 15ce971549 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 最後めっちゃじわじわきてコメント欄みたらもう声出して笑った笑笑笑笑 作者様好き (2021年8月25日 20時) (レス) id: f6fdf86c66 (このIDを非表示/違反報告)
ニア(プロフ) - めっちゃシリアスで柊ちゃんは、世界はどうなるの!?……と思ってたらまさかの 続 編 あ り ま す で吹き出しましたwww (2020年4月28日 15時) (レス) id: 95c832e6cf (このIDを非表示/違反報告)
岡本さんのキャラだったらなんでも好きな人(プロフ) - めっちゃシリアス！？って思ったら続編！！頑張ってください！ (2018年3月9日 0時) (レス) id: a65a5fd2aa (このIDを非表示/違反報告)
にゃーのまる(プロフ) - マジか！？ってなりました。かなり呆気ない打ち切り漫画の様な終わり方だったので続編があって嬉しいです（*'‐'*)♪ (2018年3月7日 22時) (レス) id: 4d95e3749f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遊歩
| 作成日時：2016年12月3日 18時
