【SLH】緩やかに【BL】 (ページ7)

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そんなこんなで、くだらない話をしながら朝食を食べ終わる。俺が片付けとくからりょーは休んでて。と伝えると、ごくろーう！と元気よく右手を上げて笑う彼。…可愛いな、すげー腹立つけど。はいはい、と軽くあしらって食器を流しへ放り込んで手際よく洗う。さっさと洗って食後のデザートでも頂こうか、そんな気持ちでいっぱいだった。
洗い物を済ませリビングへ戻ると、2人がけソファに寝転がってスマホを弄る彼。そんな彼の太腿あたりに馬乗りになり声をかける。

「りょー。俺デザート食べたいんやけど、ええ？」

「んー、デザート？なんかあったっけ。冷蔵庫になんかあったら食べていーよ。」

スマホに目を落としたまま興味なさげに答えられる。なーんか冷たくなーい？スマホに浮気ですかー？腹いせに彼の手からスマホを抜き取り、電源を切ってテーブルに置く。

「あっ、…もー、なんよ。デザート探して来って。」

「んー？もう見つけてるけど。」

「えぇ、じゃあはよ食べりゃえーやん。」

「食べてええん？…じゃ、早速いただきまーす。」

彼のTシャツの中へ手を突っ込む。すると彼は一瞬固まった後、目を見開いて顔を真っ赤にし、服の中に入っている俺の腕を両手で掴んで必死に押し返してきた。

「はぁ！？ちょ、おま…なんしてん！？！？」

「え、だってデザート食べいいって言ったじゃん。」

「いや、っ……バカじゃねーの！？今朝飯食ったばっかやん！！」

「でもご飯食べた後ならいいってりょー言ったもーん。つか今日休みなんやしいいやん。」

「よーくーなーいー！！朝から盛んな、っ！！」

抵抗する力が強くなる。でもさぁ、顔真っ赤にしてそんなことされても興奮材料にしかならんよねぇ。
そろそろおとなしくさせるか、とじたばたと暴れる彼の耳元で

「こーゆーの、ほんとは好きなくせに。」

と、いつもより低めの声で囁く。すると、ビクッと身体を震わせ途端に大人しくなった。顔を上げてみると、耳まで熟したリンゴのように真っ赤に染めあげられている。下唇を軽く噛み、少し熱を孕んだ瞳で此方を睨んでくる彼は、正直扇情的でしかなかった。もう一度、食べていい？と聞くと、視線を逸らして小さく頷く。

「んふ、ちょろお前。」

「…うっせ、責任取れバカ。」

あーあ、今日も優しく出来そうにないな。彼の後頭部を支えるように腕を回し、そっと口付けを落とした。