暗殺教室に入る事になったお嬢様…5 (ページ41)

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41話ページ41

『結ちゃん、優人くん、私は2人に……沢山の人に嘘をついてるの。ごめんなさい。』

結「うそ？嘘はダメだよ？」

優人「結、でも僕たちもたまにウソついたりするよ？」

結「だって結達悲しい嘘はつかないもん！
お姉ちゃんの嘘は皆悲しんじゃう嘘なの？」

『…えぇ。皆が悲しんで……沢山の人に嫌な思いをさせてしまう嘘をついてる。だから、これからは沢山の人に謝って許して貰ったとしても…2人には会えないと思う。
すっごく楽しかった。
由里さんに結ちゃんと優人くん、そして、悠馬くん…皆が私の事優しく迎え入れてくれた。
でも、私はそれに恩を仇で返す形でずっと傍に居たの。
私の……本当の名前は睦月A。テレビの世界でお仕事もしていてその名前は雪月明菜。
今、私が明かせるのはここまで…。本当にごめんなさい。
私のこの1年は凄く人生の中で1番楽しかったわ。それは結ちゃん達全員のお陰。本当にありがとうございました。

由里さん、結ちゃんと優人くんに会わせて下さってありがとうございました。これからもお身体にはお気を付けください。』

そろそろお暇します。と告げてお家の玄関をゆっくりと閉める

中から走って来る様な音と泣いてる声が聞こえながら家の前に待っていた車に乗り込むA

『出して。』

真木「かしこまりました。」

『…ごめんなさい、結ちゃん、優人くん……。』

約束をしたにもかかわらずそれを破ってしまう罪悪感、そして何より最後に見た2人の泣いてる顔が脳裏から離れない

私は睦月Aよ。
どんな時も冷静に、物事を進めていかないと。
心を痛めてる暇なんて無い。もうタイムリミットは残りわずかなんだから。

『真木、E組の生徒の様子は？』

真木「当主から追加で入った資料を元に実験に励んでおります。理化学が得意なメンバーが中心となり進めております。
ただ、当主の論文は専門知識が無いと中々解読が難しい物であると思いますので多少苦戦するかと。」

『……烏間さん経由で私が作ったサンプルを全て渡しておいて。参考になる筈よ。』

真木「かしこまりました。
当主この後はどうなさいますか？」

『レッスン室に籠るわ。送ってちょうだい』

真木「かしこまりました。」

睦月の当主として厳格に、時に冷酷に。
由緒正しい家門を支える為にすべき事を行なっていかないと。