暗殺教室に入る事になったお嬢様…5 (ページ35)

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35話ページ35

『……もう中学を変える事は出来ないわ。
それが私が当主になる為の条件だから。』

莉桜「でもそれじゃ一緒に卒業できないじゃん！」

『言わなかった？私は殺先生も殺したいけどもう1人同じ様に思ってる人がいるって。
ご生憎様、私は外部の人間じゃないからこの暗殺に最後まで責任を持ってるつもりよ。
でも、一緒に卒業は出来ない。中学の学歴を椚ヶ丘にすると私は貴方達を助けられない。』

渚「助ける…って榛名さん僕達助けられる為に言ってるんじゃ」

『分かってるわ。別に私の助けが無くたって大丈夫だと思っているわ。もし殺先生の情報が世間に漏れたら？
そこに睦月家の人間がいる事実が公になれば？

幾ら世界にパイプのある私でも貴方達を世間に晒して見世物の様に報道される内容を抑える事は難しいかもしれない。

それが事実で現実なの。』

悠馬「それで本当にいいのか？
A自身の気持ちは？俺達と居たあの時間はなんなんだ？」

『……大切な思い出よ。
私にとって初めての事ばかりだったもの。それは大切よ。
でもそれ以上に今、私が守らないと行けないのはE組の皆だけじゃない。世界を揺るがす自体が起きた時に睦月の家門を、日本を守っていかないと行けないの。』

メグ「A……」

『殺先生が爆発する可能性はほぼ０よ。
でも世界と日本のお偉い人には私達の考えている事情なんてお構い無しよ。その状況から皆は何を考えて動くかしら。
はい、この資料はあの論文の完成系。殺先生が完全に人間に戻る可能性を100%にした物。
やるならとことんやって。私が抑えられる間に。』

あかり「A…」
悠馬「…それがAの望みなんだな？」

『えぇ。私から貴方達に出す課題よ。
必ず成功させて。その為の準備は既に整っているわ。』

カルマ「Aはやんないの？」

『やらないといけない事が沢山あるの。ﾆｺ
だから…信頼している皆に渡す。
睦月Aとしてお願い申し上げます。椚ヶ丘3年E組の皆さん、暗殺対象である死神…殺先生を人間に…戻していただきたいと思っております。よろしくお願い致します。』

あかり「…A……」
Aが私達のために最後の砦になってくれてる。
なら私達は…

陽菜乃「任せて！絶対に作るよ！！」
奥田「は、はい！やります！」

『……ありがとう。
真木、皆さんがお帰りになるわ。手土産の用意を。』

真木「かしこまりました。」