28話 ページ28
始「で？あかり、Aから預かってる伝言。
1つ俺は一切Aの情報を知らない。
2つ私はもう貴方達と関わるつもりがない。
この2個だけだ。」
悠馬「…あの、初めまして、磯貝悠馬です。
お兄さん、そう言われてても何か少しでも教えて貰えませんか？」
始「…お兄さん……まぁ仕方ないか。
でもそれがAからの伝言だ。これ以外を口外することは睦月家の信用に関わる。」
その言葉に皆が無理か…。と諦めの空気の中カエデは何も気にしてない様にサラッとその言葉をかわす
カエデ「ん〜でもそれ“伝言”でしょ？
それはそれ。今は今！ﾆｺ
お兄ちゃんは今のAを見てどう思う？睦月の信用とかより兄として妹を見た感想は？
……お兄ちゃん、Aの事で知ってる事全部教えて。」
従姉妹ならではの会話にこれならもしかしたら聞けるのではとE組の皆も思い始める
始「…そうだな、兄として言うのであれば……
元々病弱なAがよく倒れずにもってる方だな。
癌治療の副作用もある中で、アイドルとしても睦月家の当主としてもよくやっている。そこは素直に褒める点だと思っている。
だが昔からアイツは頼らなさ過ぎる。あのままじゃいつ倒れてるか不安だし心配だ。Aは俺が当主にならなくても良いようにあの決断をしたと言ってもいい。
あかり、俺が起爆剤になってやろう。望む事全て教えてやる。」
カエデ「じゃあまず……」
そこからE組の皆が聞いたAが知っている殺せんせーの内容。それと同時に1年前のあの時Aがあぐりの為に何をしていたかを知っている限り、睦月の情報として上がっている分を伝える始
始「…と、まぁ知ってるのはこれぐらいだな。
あかり、役に立ちそうか？」
カエデ「充分！
寧ろお兄ちゃん知ってたのに何で私に隠してたの？」
始「睦月家じゃないと知りえない情報だからだ。
無闇に話して何処から情報が漏れるか分からないだろ。」
カエデ「まぁそうだけど…。」
始「Aは最後の責任を1人で負うつもりだぞ。君達は皆どうするんだ？」
カエデ「え？どうって」
悠馬「A、さんが自分たちの為の責任を負うのは違う。それは俺達全員が負う責任です。
しっかり話をしたいです。妹さんと会う為の時間を作って頂けませんか。お願いします。」
始「……。」
カエデ「お兄ちゃんお願い。」
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作者名：reina | 作成日時：2021年10月27日 20時
