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年が明け正月が過ぎたこともあり結婚式の為の準備に取り掛かる事になったA達
龍「Aちゃん1人で平気?やっぱり俺も」
『今日は風邪引いたんだからゆっくり休んでて下さい。帰りに果物とうどんとか買って帰るね?』
龍「うっ…心配だなぁ…話せる?Aちゃん知らない人と話す時よく固まっちゃうし……ケホケホッ」
『龍くんは自分の体を心配してください!
もう、あ、もう時間だから取り敢えず行ってくるね?(苦笑)』
龍「行ってらっしゃい…俺も行きたかった……」
『ふふ笑今日お休みでよかったよ、ちゃんと寝て早く治して、おやすみ、行ってきまーす。』
上記の通り、龍之介は珍しく風邪を引き元々一緒に行く予定だったプランナーさんに会う事は断念する事になった
「十様でしょうか?」
『あ、はい……ぇ…』
「本日、プランの提案をさせていただきます。プランナーの桐矢柚羽です。宜しくお願いします。ニコ」
『…ッ…十Aです。宜しくお願いします。』
うそ、でしょ…。
何年も会ってないけど分かる。
柚羽だ。柚羽…が私達の担当になるかもしれない……?
柚羽「では、本日は大まかな説明をさせていただきます。」
『は、はい……』
どうしよう声が掠れる……
緊張してきた…どうしよう、私……
【「うちの一人娘になんて事してくれた!!」
「ケーキだなんて知ってたら柚羽ちゃんと一緒になんて居させなかったのに…!」
『柚羽…ごめんなさい、私のせいで……。ごめんなさい。』
「A、私はもう作れないから…絶対世界ケーキグランプリで優勝して。いつでも見てるから。でもお母さん達もああ言ってるからもう私達会わないでおこう。」
『っ、ごめんなさい、柚羽……』】
『ッ、ぁ……』
柚羽「十さんどうかされましたか?」
『っ、ぁ…いえ、何でもないです……。』
気付いてない……?
こんな時龍くんが居たら…ううん、弱音はダメ。
しっかりしないと……
終始話の内容はかろうじて頭に入るものの、あまり味わったことの無い緊張感と不安で相手の顔を見れない
柚羽「なにかご質問などはございますか?ニコ」
『いえ…大丈夫です。今日はありがとうございました……。』
柚羽「こちらこそありがとうございました。ニコ」
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作者名:reina | 作成日時:2020年11月12日 2時