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龍「寝ちゃった……最後に爆弾落として…」
さっきから天と楽の視線が痛いなぁ…
天「龍、君はもう少し気遣った方がいいよ。」
龍「うっ、いや分かってるんだけど我慢が効かないというか…」
日和「いいな〜A愛されてるんやけねぇ〜安心安心!」
綾菜「まぁ昔から男運すこぶる悪いからね、Aは(苦笑)」
龍「あ、あの、さっきAちゃんが話してたゆずはさんってAちゃんを庇った方ですよね?」
綾菜「そうですよ。よく知ってましたね、A普段話しもしないでしょ。」
龍「詳しくはあんまり。
ただフォークと遭遇した時にAちゃんを庇って左手が麻痺したって。」
綾菜「そうですね、合ってます。」
日和「あれは……結構怖かったもん。うちも未だに覚えとる。」
龍「何があったのか聞いてもいいですか…?」
日和「まぁ明日の朝記憶あるだろうしね。」
綾菜「だね。
私達のクラスは人数が奇数で実習の際は基本4人グループになるんですけど全員作るのが美味かったこともあってAグループだけ5人になったんです。Aを筆頭に芽衣、日和、私、柚羽。
スイーツに対する才能が天才的にあったのはAだけでどれだけ作っても私たち全員Aの足元にも及ばなかった。
その分誰よりも隠れて練習してたから余計に差が出た中で学校のボランティア活動をしていた6月、もうすぐで世界ケーキグランプリ日本校、中等部予選が始まるっていう時期に実習でAが指切っちゃって…学園にはフォークが居ないのは知ってたから普通の絆創膏しか貼ってなかったんです。
それで土曜日に都心の方に出てきてアイディア集めをしていた時にAが襲われました。
裏路地に連れて行かれて手脚にナイフを突きつけられていた所に柚羽が飛び込んだんです。
その時逆上した犯人にナイフで左腕の神経とお腹を刺されてしまったんです。」
日和「怖かった……必死に警察に電話して周りの大人呼んで止めさせて…綾菜の家に柚羽は運ばれて…。柚羽はAの事尊敬してたんです。
元々小学校からの友達だったみたいですごく仲良くて。でもあの事件以降柚羽の家族にAは責め立てられて…もう二度と関わるなって。Aは暫くずっと柚羽の親と柚羽に謝ってた。」
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作者名:reina | 作成日時:2020年11月12日 2時