苦手同士の恋愛事情…4 (ページ15)

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龍「Aちゃん大丈夫？？」

『うん、感動しちゃって…あぁ、思い出したらまた涙出ちゃう……』

龍「あはは、そうだね。」

映画を観たあと涙が止まらないAと軽くカフェでお茶しながら映画の話をして盛り上がる

『あ、これ美味しい……アーモンドにオレンジかな…』

龍「ふふっ。」
真剣だなぁ……
俺のわがままで仕事辞めさせたのはダメだったかな。でも多分Aちゃんが働いてたら…俺は嫉妬してAちゃんを外に出すなんて出来ないだろうな。(苦笑)

想像出来る想いに苦笑いしながら真剣な顔のAを楽しみながらみる

『？？あ、ごめん、龍くんもお腹減ってるよね？すぐ食べるね。』

龍「あ、ううん、違う違う(笑)
ゆっくり食べていいよ、可愛くて見てただけだから。」

『っ、ずるい……』

龍「えっ、何が？？」

サラッと本音を言う龍之介に照れない訳がなく赤くなった頬の熱を冷ますように両手で顔を扇ぐ

龍「ふふ、Aちゃん可愛い。笑」

『やめて、これ以上褒め殺されると困る……。』

龍「え、なんで？」

『何ででも。服も見に行くし早く食べちゃうね。』

龍「うん。あ、どんな服選ぼっかな。」

『なんでもいいよ？龍くんに選んで貰えるならそれだけで嬉しいし。ﾆｺ』

龍「……Aちゃんの言ってた意味今理解出来た。確かにこれは…」

『え？』

ボソッと何か言った龍之介の声は真剣にケーキを食べていたAには届かず聞き返すA

龍「なんでもないよ、ワンピースにしよっか。あとスカートかな。お揃いのパジャマも買ってみる？」

『うん。……ってお揃いは難しいんじゃ…』

龍「探せばあるかもよ？
普段の服でもお揃いとかしたいなぁー」

『私にも似合うデザインでお願いします。』
絶対龍くんとお揃いしたら年の離れた兄妹にしか見えないけど…まず確実に着こなせる人が隣にいるのに私には無理じゃ……

っていうのは心の内に留めておこう。龍くん凄く楽しみ、って顔してるし。