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『はぁはぁ…』
「Aちゃん頭出てきたから次軽く息むだけでいいからね。」
陸「Aちゃん後ちょっとだって!」
『ん、聞こえた……ハァハァ』
陸が背中を摩ってくれる
「はい、息んでー」
『ん〜!は、…ハァけほっ……』
オギャーと泣く声が聞こえてホッと落ち着くのも束の間呼吸がしづらくなる
陸「Aちゃんゆっくり呼吸だよすーは。」
『すー、は…す、ーは…』
壮五「頑張ってAちゃん……」
「Aちゃん息んで〜」
『んーっ……はぁハァハァケホッ…』
陸「Aちゃんちょっとお水飲もっか。」
陸がストロー付きのお水の入ったボトルを渡してくれてマスクをずらして少し飲む
ピコンピコン
壮五「っ、Aちゃん九条さん今こっち向かってるって!」
『っ、……ホント…ッ?』
壮五「うん。今ラビチャが来たよ。」
『そっか、……はぁ……ケホケホっ』
「……Aちゃんもう頭は見えてるからあと少し頑張れる?」
『ん、はい。…ケホケホ』
陸「Aちゃん大丈夫だよ。天にぃにもすぐ会えるよ!」
『ん、だね、ニコ』
そこから20分程してやっと頭が見えてきていた
「Aちゃん次息むよーせーの」
『ん〜っー!』
「うん、いい感じ、頭出てきたからね力抜いて〜」
『は、……ぅ…』
次の瞬間オギャーと2人目の鳴き声も聞こえてくる
『ハァハァ……っ、…ケホケホ』
陸「わぁっ!!生まれたよ!Aちゃん壮五さん!!」
壮五「おめでとうAちゃん!」
『んっ、ケホコホッ……はぁ』
「酸素濃度上げて。」
「はい。」
「元気な男の子2人だねぇ〜体重が少し軽いけど2人とも凄く元気だよ。抱っこする?」
『はぁ……っ、します…ッ』
身体に付いていた血を綺麗に拭き取られた双子を両腕に抱く
『っ、……生まれてきてくれてありがとう…ッ
ガラガラ
天「はぁ、A!」
陸「天にぃ!」
壮五「九条さん。」
『天くん……生まれたよ…。ニコ』
天「ッ、ありがとうA、よく頑張ったね。」
ギュッと優しく抱き締めてて頭を撫でてくれる
『んふふ、ね、どっちにどっちの名前にする……?』
天「…ボクは右腕の子を翔天にして左腕の子を蒼唯にしたいな。ニコ」
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作者名:reina | 作成日時:2020年6月16日 14時