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走るのは咳出るからダメだよね、でも早く朝会いたい…
あの後色々考えた…
確かに俺じゃ柚菜さんは守れないかもしれない…
キャリア?も俺のせいでなくなるのは嫌だ。
でも
『陸くん。』
スーツ姿ではなく私服で陸が選んでくれた服を着ているA
陸「す、…つ、月が綺麗ですね!!」
陸がそう言ってAは空を見上げるがその日は朝から雨が降っており止んだ夜でも月は見えていなかった
『え?……あ、…。』
意味を理解したがどう口にしていいか戸惑うAだがその前に陸が何かを言おうとしていた為そのまま黙って聞く
陸「俺は…ゆず、…藤城さんの気持ちを全部理解する事は多分無理かもしれない。でも一緒に過ごしてきた1年間は俺にとって凄く楽しかった。今までの姿が全部嘘なら見せて!もっと藤代さんのこと知りたい。
喘息もあるし歳下だし俺は100年生きるより100年分精一杯歌って死にたいって思ってる!でも…それでも藤城さんと過ごせる時間を過ごしたい。
それじゃ……駄目なのかな?」
『綺麗な月が見れて嬉しいです。』
Aの言った言葉は「あなたの告白が聞く事が出来て嬉しい」と言う意味だった
陸もそれを理解するがその後にAは言葉を続ける
『私は……警察官だけど犯罪者で親も犯罪者。
以前に話した通り沢山の人を見放してきた。陸くんといる時間は凄く心地が良くて怖かった。
綺麗で純粋な陸くんを穢すようでそれが怖くて苦しくて、どうしようもなく辛くなる。
私は貴方みたいに純粋でも誠実な人間でもない。これからも今までした事の罪が消えるわけじゃない。私は……陸くんに何も渡せない。だから』
陸「だったら作っていこ?」
『え?』
陸「空いた時間は埋められないけどこれからの人生を埋める事は出来るよ。嫌だったらもう諦める。でも藤城さんが手を取ってくれるなら俺少しでも藤城さんが安心して帰ってこられる存在になれるように頑張る。ニコ」
『……。』
少し伸ばせば届く距離の手を取るのが怖くて手が震える
「はぁ、お前なぁ早く手を取ればいいだろ。」
『っ、ゼロ、車で待ってるって…』
零「もどかしい。好きなんだったらその手を取ればいい。見合いなんてただの形式で俺達には不要なものだろ。そんな事しなくなって俺やAは出世だろうが何だろうが出来る。」
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reina(プロフ) - 鷹山澪菜さん» 澪菜さん、読んで下さりありがとうございます!面白かったと言って頂けて嬉しいです!ありがとうございました! (2020年8月19日 5時) (レス) id: 59d39fa3c6 (このIDを非表示/違反報告)
鷹山澪菜(プロフ) - おめでとうございますパチパチパチ!凄く面白かったです (2020年8月19日 3時) (レス) id: ad0edaa6fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:reina | 作成日時:2020年8月1日 12時