桜庭涼太の恋人は…3

番外編 ページ24

「ではこちらでお待ちください」


『はい、分かりました。』


その日のうちに北野姫に面会を申し立てる


ガチャ

「ふっ、あら、久しぶりねぇ？このアバズレ女」


『お久しぶりです。芽衣咲ちゃんに意識不明の重体になるまで大怪我させてその上私のお腹に居た赤ちゃんまで殺した犯罪者さん。ﾆｺ』


「チッ。性格悪くなったわね、一体何の用？」


『姫さんのお陰で生きる為の術として身に付けました。ﾆｺ

要件は……分かっていますよね。今すぐ掛けた圧力を取り消して下さい。』


普段では考えられない低い声を出して正面を見て言う


姫「はっ、嫌に決まってるでしょ。笑
私が居座れない場所に意味なんかないわ。reginaもVenusも私の物だったのに、アンタのせいで台無しよ。」


『reginaとVenusは貴方のものでは一切ございません。ましてや途中からの加入でよくそんな事言えますよね。』


姫「パパ達に言いつけるわよ。」


『はい、言いつけて下さい。
どうせもう私達の活動する場所は奪っているんですから。才能ある花を咲かせずに散らすなんて大企業の名が廃りますよね。まぁ腐った中身は一生取り戻せませんから、仕方ないです。』


姫「あら、私は別にあんたさえ辞めて死ねば何でもいいの。別に今更あんな落ちこぼれグループ貰ったって意味無いもの。」


『では、交渉しませんか？』


姫「交渉？」


『はい、テレビには私達Venus、regina、Lupinusを出す。けど私個人の活動はメディアに出さない。』


姫「……ふーん？いいじゃない？？そんな事出来るのかしら？世間からは目立ちたがり屋の自己中って設定なのに笑」


『出来ますよ。私だけの活動を減らしてメディアに出ないようにする事は。ﾆｺ』


姫「まぁ目障りなアンタが辞めるのであれば何でもいいわ。テレビで見なくなれば胸糞悪い思いもしないで済むし」


『胸糞悪い思いをするように仕向けたのはご自分の自業自得ですよ。』


姫「はっ、ホント気に食わない女。
涼太くんもこんなアバズレのどこが良かったんだか笑」


『少なくとも貴方よりマシですよ。では交渉成立という事で。』


姫「えぇ。言っとくけど書けるものもないしただの口頭約束なんだから約束を破ったって仕方ない事よ。」


『えぇ、それでも結構です。姫さんはそんなふうに言ったとしても私の姿さえ見えなければ問題ないはずですから。』

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