桜庭涼太の恋人は…3

番外編 ページ14

ある日の夜仕事が夜中まで続き終電より少し遅く帰ってきた涼太


涼太「ただいま……」
電気ついてない。寝てる？明日は午後から仕事って言ってたからゲームしてるかと思ってたけど…


廊下から電気のついてないリビングを見て色々考える


涼太「A…ｯ何してるの！？」


『…あ、……りょ、うた？』


電気をつけるとリビングでは割れたコップとそれをギュッと手に握っていたのか血だらけのAがいた


涼太「っ、手血だらけだし…こっちおいで？」


コートを脱いでから洗面所に連れていき手の血を落としていく


何があった？今日の仕事はVenusでのMV撮影だったはず……


『いっ、』


涼太「結構深く切ってる。消毒しようか？」


『うん…』


この様子じゃもうちょっと落ち着いてからじゃないと話せないな


割れたコップの所は避けてソファーに座ってもらい救急箱から消毒液等を出して処置する


涼太「終わり。コップは俺が片付けるからそれまでちょっと寝転んでたら？」


『うん、ありがとう…涼太。(苦笑)』



虚ろな目から正気が戻ってきたのか少し目を見て話すA


涼太「今日テレビ面白いのあった？」


『ううん、あんまり…あ、でも始さんのCMはカッコよかったよ。隼さんも少し出てた。』


涼太「あー、確か今日からだっけ。ドラマとかは？」


『んー、今日見たやつはあまり目を引かなかったかも…。』


涼太「そっか。あ、そういえば昨日一緒に出た格付けチェックのやつ放送31日だっけ？」


『うん。まさかこんなにギリギリで撮影だと思わなかったね。』


涼太「確かに。今日の撮影どうだった？」


『うん、良かったと思う。新体制での3曲目だったし…』


涼太「いい感じ？」


『うん、でも少しreginaっぽいかな？
でもVenusっぽくもあっていい感じなの！ﾆｺ
これからはそういう曲も出せたらって皆でも話してて……』

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