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バタン
扉を勢いよく閉めてドアの前に座り込んでしまう
『はぁ……何やってんの私。』
絶対澪なんか気付いた顔してた。
私も私でうじうじ悩みすぎ…
涼太くんがああ言ってくれたんだからもう少し自信…は持てないかも…
私今のままでいいんかな??
ちゃんと考えた方がいいよね?
結婚とか…これからの涼太くんの人生があるんだし……
絶対私よりいい人がいるっているっていうのも分かってる。分かってるけど…どうするにしてもケジメがつかない。
『私のアホ……』
自分自身に対してそう呟いているとスマホに着信が入る
『…はい…。』
「…あ、A……で合ってる…よな?」
『え?』
画面も見ずに電話を取ってしまったので聞こえた声に画面を確認する
は、始さん!?
『す、すみません!Aであってます!!』
まさかの着信相手に直ぐに謝る
始「良かった。どうかしたか?」
『あ、アハハ…ちょっと悩んでる事があって。それより始さんこそどうかしたんですか?』
始「いや、前に俺の部屋に持って来ていたその…証拠品だがす」
『すみません、始さんの空いてる日に取りに行きます!!』
始の言葉を被せてAが謝る
始「…ふっ、これはもう処分しても大丈夫そうか?」
『あ、はい。日記帳以外は処分する予定です。
長い間置かせてもらってすみませんでした。』
既に証拠の映像や内容を書いたもの等は警察の手に渡してあり始の持っている分は今では複製物だった
始「そうか、ならこっちで日記帳以外は処分しておく。」
『え、でも……』
始「正直に言うとだが、あまり思い出して欲しくはないな(苦笑)」
『…ありがとうございます笑』
始「じゃあ手帳だが…いつなら空いてるんだ?」
『そうですね…今はレッスンばかりなので時間が結構あって。今日とかも昼までしか練習してないですし。私は始さんの大丈夫な日に取りに行きますよ?』
始「…今日空いてるのか?」
『はい、空いてますけど…』
始「…悪いが今日でもいいか?(苦笑)
明日から地方に行く予定があって暫く渡せそうにない。」
『はい、良いですよ。寧ろ忙しい中ありがとうございます!』
始「いや、今日はオフだったからな。ついでに前に言ってたもう一つの方についても今日話せるか?」
『はい。大丈夫です!』
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作者名:reina | 作成日時:2019年9月7日 16時