桜庭涼太の恋人は…2 (ページ12)

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『んっ……』
天井白い…でもなんでカーテン？

涼太「んんっ……A…」

『りょーた？涼太、起きて…そんな寝方したら身体痛めるよ。』

涼太「んー、A？」

『うん、Aだよ？ﾆｺ
おはよう涼太。数日間心配掛けてごめんねﾆｺ』

涼太「ｯ！？A！！痛い所は？！頭とか…身体は動く？！き、記憶は？！3日間ずっと寝たきりだったんだよ！？」

Aに気付いた涼太が勢いよく目を覚ましAに痛いところはないか聞く

『頭…はちょっと痛いけど身体は平気。ﾆｺ
数日間無くなってた記憶ももうちゃんとあるよ。涼太、芽衣咲ちゃん何処？？あとここは？』

涼太「ここは病院で都築さんは……集中治療室。
A何か覚えてる事ある？？」

『え？あ、芽衣咲ちゃんと今までの事話しててそしたらいきなり頭がゴンってなって覚えてない』

涼太「それ、北野さんのやった事なんだ。」

『姫ちゃん？……ｯ！！あ、芽衣咲の所行かないと！』

涼太「落ち着いて、Aも打撲痕多いんだから身体が動いても痛いよ。」

『駄目！芽衣咲ちゃんは前にも私の事守って階段から落ちてるの！！赤ちゃんだって…ｯ！』

口走った言葉に思わず口を塞ぐ

涼太「…Aもう全部知ってるから。」

『……全部…？』

涼太「お腹の子は…もういないって。3日前の事件で流れたって。」

『ｯ…。ごめん、なさ、…私……』

涼太「もう、自然妊娠は無理だって。」

『っ、…うん……。』

涼太「あと…Aの事北野さんと都築さんがいじめてたのも知ってる。始さんから聞いた…と言うよりもう世間全体が知ってる。」

『うん…芽衣咲ちゃん…捕まる……？』

涼太「俺は被害届出してる。でもAの好きな様にして？

都築さんは自分で謝ってるのもAのスマホの音声で知ってる。

それでAが許してるのも。それに今回も都築さんがAの事庇ったからAは身体が動いてる。」

『うん…。私は芽衣咲ちゃんに守られてたの。姫ちゃんに足踏まれたり…陰口言われそうになってもずっと助けてくれてて…。

芽衣咲ちゃんの話聞いて納得したの。だから手出しして来なかったんだって。芽衣咲ちゃんは優しい子なの。涼太、被害届は…取り下げたい。』