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教室前

『……フゥ…大丈夫……大丈夫…』


そう呟きながら震える手で教室の扉を開ける


『おはようございます。生徒会室に呼ばれてて遅れました』


「長月やっと来たな。話は聞いてる座りなさい」


『はい。』
良かった…のかな?取り敢えず早く座ろう……


数学かぁ…分かるかな……めっちゃ不安だ

てかこれ教科書何ページ?


「ボソッ教科書57ページ……」


『え、』


「早く開きなよ。今57の問2してる所……」


『あ、ありがとう…』
助かった…教えてくれる人居てくれて良かった……



キーンコーンカーンコーン

ガタッ
『あの、!』


「何?」


『教科書のページ教えてくれてありがとうございました。お陰で助かりました。』


「……あぁ…別に。
別にお辞儀する程の事でもないのに君、見た目に比べてしっかりしてるんだね。」


『……そんな事ないです。兎に角、ありがとうございました。』
やっぱりサボりたい……


次総合かぁ……文化祭の準備だよね??

私何すればいいんだろう…まぁ陰で支えればいいか。


そんな事を思っていると数名の影が机に写る


『……えっと…何か??』
誰だっけ…名前も顔も全く分かんないんだけど。


「ほら、早く言ってよ…」

「わ、私?…」

「あの、髪の毛してもらってもいい?」


『はい?髪?』
机囲まれていきなり髪の毛してもらっていいって言われても意味わかんないんだけどどういう事?!


「この前の長月さんが提案した服とか…髪型をしていいって先生から許可が出たの!」

「だからその、やってもらいたいなぁって……


えっと…無理かな?」


『髪…あぁ…笑
前のアレか……それくらい私でいいなら全然。
ただ私は当日の2日間仕事あるから来れないし簡単なやり方とかなら教えれるけど…』


「そ、それで大丈夫!!お願いします!」


「「お願いします!!」」


『えっ?!あ、はいっ!こちらこそ…』
びっくりした…思わず立っちゃったし。
この感じだとコミュ症バレちゃいそう


「じゃあAちゃ…長月さん、前で教えて貰っていいかな?」


『うん、…後別に呼び捨てで大丈夫だよ。ニコ
呼びやすいように呼んでくれたらその、嬉しいな…?(ㅅ´ ˘ `)』


「う、うん!じゃ、じゃあ…」


「私もいいかな?」
「私も!」


『うん、逆に呼びやすい様に呼んで?笑』
なんか…楽しい……かも…?




そう思いながら過ごしたAだった

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作者名:reina | 作成日時:2018年7月13日 0時

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