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『お姉ちゃん……痛い…』
優花「手？」
『うん、』
優花「薬効くの後40分は掛かるから待って？」
『う、ｯ…ゆ、か、ね、ｹﾎｽﾊｽﾊ…』
優花「痛いね…痛いね……A、ゆっくり呼吸して？？スーハスーハ…」
『スー、ハスー、ハ…』
「Aちゃん先生もうすぐ来るから待ってくれるかな？」
『あの、酸素…マスク、なくてチューブにして欲しい…です。』
ダメだ、喉つっかえて話しづらい…
「あ、そうだね…優花さんチューブ借りても大丈夫ですか？」
優花「はい。」
ｶﾞﾗｶﾞﾗと扉が開く音がした後主治医の先生が入ってくる
「Aちゃん、今日は」
『こん、にちは…』
「2ヶ月振りだね？検診は来れなかったけど薬は飲んでた？？」
『うん、…手と足痛い…で、す…』
「カルシウム不足だね…どれくらい？」
「カルシウムが0.5です。ナトリウムの数値がちょっと高いと思います。」
「ホントだね、低カロリーの高タンパクのものは食べてる？」
喋るのが辛くなったAはメッセージアプリで姉に伝える
優花「違う世界に居た時はパンとスープしかない所に居た…らしいです…。
戻って来てからはうちの母も葵くんも夜くんもレシピ見せてもらってますけど低カロリーで消化に良いメニュー作ってます。」
「じゃあカルシウムを取るように気を付けましょう…出来れば入院して欲しいんだけどなぁ………ﾁﾗｯ」
『…明日行きたい…』
「そうだよね…でも身長も伸びてて体重は逆に下がってるからおすすめはしないなぁ…せめて家で療養……とかかな…」
『…入院したら点滴？』
「そうだね…輸血もしておかないと赤血球と白血球の数が足りないかな。」
『……入院した方がいい？』
「うん、自宅療養でも3日に１回は来てもらう事になるしね…その間に何かあったら入院かな。」
『…入院します……』
優花「いいの？明日行きたかったんでしょ？？」
『倒れる方が困るから…いい。』
優花「そう、分かった。」
「Aちゃん決断してくれてありがとう。じゃあ車椅子乗れる？」
ベットから起き上がろうとするが起き上がれないA
『お姉ちゃ…手伝って……』
優花「あ、うん…あ、先生、Aが車椅子小さいみたいで新しいの3台作りたいんですけど…」
「はい、じゃあ後で説明しますね、Aちゃん先に病室に行きましょう。」
『はい…。』
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作者名：reina | 作成日時：2018年4月28日 22時
