長月夜の妹は5 (ページ26)

今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:20,823 hit

26 ページ26

いつも通り…いつも以上に張り切った様に撮影に望むAに誰も体調の変化に気付かない

遥『〝じゃあ聞くけど、貴女が助けないで誰が患者助ける訳？フェローも経験の積み重ねで上手くなるの。何も出来ないとか甘ったれた事言わないで。〟』

「〝っ！〟」

(夜)真琴「〝ちょっと遥！〟」

『〝なに。本当の事言っただけ。あんな弱気で患者を救うのは無理なのは兄さんも分かってるでしょ。〟』

真琴「〝そうかもしれないけど言い方ってものだがあるでしょ？そんなんだと育つフェローも育たない！〟」

『〝ああでも言わないと一生弱気のままでしょ。じゃ、私もう時間だから。〟』

真琴「〝遥！？まだ話は……〟」

『〝また明日。ﾆｺ〟』

「カット！！OKー流石兄妹！息ピッタリだねー笑」

『本当ですか？笑ありがとうございます、あ、見せて下さい。』

「はい、ここの視線の感じもいいね。最後に普段は笑わないのに微笑むっていうのもいい感じだよ。」

『ありがとうございます。』

「じゃあ先に長月くんと皐月くん、村瀬くんのシーンの後次奥井くんと長月ちゃんね。長月ちゃんは着替えて少しメイクも直してもらってね。」

『「はい！」』

翼「足引っ張んなよー？笑」

『それはこっちのセリフ笑』

一旦服を着替えに移動して衣装を変える

神崎「A、大丈夫か？」

『あ、神崎ちゃん。お疲れ様。ﾆｺ』

神崎「おう。これポカリな。後ゼリー。食えるならちょっと食っとけ。じゃないと持たないぞ。」

『うん、ありがと。有難く食べる笑』

この時には既に薬の効果が切れて来ていて頭痛と目眩を起こしかけていた

神崎「辛いだろ？撮影やめてもらうか？」

『いや、止めない。だって主演だよ？ﾆｺ
ここで私が倒れると色んな人に迷惑掛ける。倒れる訳にはいかないの。』

ゼリーを食べカバンに入れていた薬を飲んで楽屋から出るA

「Aちゃんちょっとメイクと髪変えるよ〜」

『あ、はい。お願いします。』

翼「あ、A。ちょっと相談あんだけどいい？」

『いいけどメイク中でもいい？』

翼「おう、Aこの今からやる雨のシーンあるじゃん？」

『あるね。』

翼「このシーンの所アドリブ入れんのどうかなって思ってさ。」

『んー、例えば？？』

翼「えっとな＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」