46話 ページ46
少し悲しそうな顔をした後ふふ、と微笑む
『でも最近は元気だったの。特にこの2年は普通に学校生活も送れていたし、家族もそれに合わせて近くにいてくれたの。
ただ、今年は両親共に忙しくて、兄とも別々で暮らしていたの。まさかそんな時に再発、しかも脳腫瘍だなんて思ってもみなかった。ﾆｺ』
悠馬「A無理して笑わなくていいんだぞ…？」
『無理なんてしてないよ。笑
ただ、申し訳なくて…。ごめん、しっかり言えなくて、怖かったの。』
あぁ…嘘がサラサラ言葉に出てくる。
結局は演技になるんだ、私。
『この事を言って悠馬くんの負担になるんじゃないかってずっと思ってた。』
悠馬「そんな事ない！心配したんだ!!」
『…うん、これからはちゃんと言うね？』
ごめんなさい、悠馬くん。
私はまだまだ貴方にも周りにも嘘で固めた
悠馬「あぁ、悪い。まだ本調子じゃない筈なのにこんな話。」
『ううん、心配してきてくれてありがとう。ﾆｺ
そう言えば…今学校はどんな感じなの？殺せんせーの暗殺とか……』
悠馬「全く(笑)
誰も未だに殺せないよ。」
『ふふ、まぁ殺せんせーを殺すのは難しい事よね。』
当たり前。あの人を殺すのは私とあかりだから。
不意に握るカップに少し力が入るが、それに対しても気付かれない様に細心の注意を払う
悠馬「あ、でもそういえばもうすぐ椚ヶ丘の文化祭なんだよな…」
『文化祭？』
って確かあかりが楽しいってよく言ってた…お祭りみたいな学校行事の事だった様な。
悠馬「あぁ。今その文化祭の準備を始めてる途中なんだよな。茅野とか演技上手いしAも一応茅野と同じ様に演技枠で台詞があるんだが大丈夫そうか…？」
『もちろん！笑
楽しいことは楽しまなきゃね！』
そっか、もうそんな時期なのね。
計画の日が近い。もう何振り構えない、絶対に殺す為の計画をもっと綿密にあかりと立てないと。
内心焦りを覚えつつもこれからの計画を脳内で計画しながら悠馬の話を聞いていくのだった。
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reina(プロフ) - アロンさん» アロンさん、読んで下さってありがとうございます！続きが気になると言って頂けて凄く嬉しいです！！これからも楽しんで頂けるように頑張ります！ (2021年9月7日 18時) (
レス) id: 935973c0c8 (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - 続きが気になりなすっ！手術成功して体調万全の夢主ちゃんとカエデの共闘、！どうなるんだろうとワクワクです！更新頑張ってください！ (2021年9月7日 16時) (レス) id: ed0e3e5242 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：reina | 作成日時：2021年3月14日 11時
