駆の姉は…

15話 ページ17

『…バレてしまった…わね。』

もう少し隠したかったわ。手術を受けるか受けないか…1年〜2年の余命。どうしようかしら。


コンコン

涙「澪…入っていい？」


『涙？いいわよ？』


トコトコ
涙「受けないの？」


『手術の事かしら？』


涙「うん。駆泣いてたよ？」


『涙…話聞いてくれる？』


涙「うん。なに？」


『手術するとね乳房を全摘するの。そしたらもし、もしね？赤ちゃんが出来ても母乳あげれないでしょ…？
それにその赤ちゃんが大きくなった時になんでお母さんは…って聞かれるのは悲しいから。
それにただでさえ障害者で世の中がまだ生きにくい世界で、次は手術で入院、その上通院していく事を考えたらね…。』



涙「そっか。…でもそうなったら僕達が支えるよ？駆だって…澪の事大切なお姉ちゃんだから手術してって言ってたんだよ？」


『……私ね、小さい頃から駆に助けてもらったの。車椅子でいじめられる事もあったし…！私が車椅子に乗れない時は駆が乗せてくれる事もあったの。だからこれ以上迷惑はかけれないわ。』


？「かけてよ、迷惑くらい！」


『か、駆?!何処から聞いて…』


駆「全部！！全部聞いた！皆も。」


『皆さん…。』


駆「ねぇ手術して？助からない方が悲しいから‼お願い…迷惑かけていいから！」


『な、何を言ってるの？これからが大切な皆さんに迷惑はかけれないわ…』


始「なら、澪の会社の社員はどうするんだ？」


『それは秘書の来夢に…』


駆「この際秘書？はどうでもいいけど！お姉ちゃんが助からないと社員の人達も悲しむよ?!俺だって皆だってそれは絶対に嫌だ！」


『……分かったわ。じゃあこうしましょう！明日皆さんは打ち合わせがありますよね？Moonと』


始「知ってたのか？」


『明日は皆さんがどんなコンセプトの服を着たいか聞かせてもらいます。最後にそれだけさせめください。その後は幾らでも手術など聞きます。それでいかがかしら？』
これは完全に皆さんが有利な話…。これを受けられたら私は言う事を聞く。


始「乗るに((」


駆「やる！絶対にやる！」


葵「駆…そうです！やります」


夜「俺もやります。」


皆「やるに決まってる！/ます！」


『では交渉成立で。テーマとまとまりも考えてもらいますからね？』

意地を張っちゃって私ったら。でも皆さんの事期待してますよ？

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