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頑なに人の前で拭くことはせず撮影が始まってからも陸達の演技を見守っていた



「水瀬さんタオルどうぞ。そのままだと本当に風邪引きます。」


『いえ、私より2人にお願いします。
IDOLiSH7が欠けるのは困るんです。ニコ』


休憩に入りスタッフに身体をタオルで拭かれている2人を見てカイロと飲み物を渡す



陸「柚菜さん顔赤くない?平気?」


『そうですか?私は平気ですが。』


一織「冷水浴びて平気な訳ないですよね?
着替えてきたらどうです?」


『今日は生憎持ち合わせの服がないんです。
だからといって人のタオルを使うのは苦手なので(苦笑)』


一織「貴方潔癖症でしたっけ?」


『いえ、そういうんじゃないんですが大勢の人が触ったタオルとかはあまり使えなくて。』


陸「あ、なら俺のタオル使う?
俺か一織のなら使える?」


『いえ、いいです!むしろ陸くんしっかり拭いてください。』
流石に薄くなってるとはいえ銃創も傷も有るし普通に見られるのは無理だしな…




陸と一織の濡れている服を拭きながら気を逸らす



軽くズキズキする頭の痛みを無視しながらいつも通り笑顔でマネージャー業に励む




『お疲れ様でした。』


「「お疲れ様でした!」」


「水瀬さん、あの良ければこのタオルどうぞ!そのご迷惑をお掛けしたのでお詫びに何かさせて下さい。」


『え?』


「あの、連絡先とかを…その……」


『あぁ、仕事の連絡ですか?ニコ
それでしたらこちらの名刺の番号にお願いします。』


「えっ、いや、そうじゃなくて…
あの、水瀬さんの連絡先が知りたいんです。」



明らかに柚菜目当ての誘いに面倒だな…と思いつつ自分の仕事なので笑顔でかわす


陸「クシュン」


一織「七瀬さん大丈夫ですか?」


陸「うん。平気、なんでかくしゃみしちゃった(笑)」


一織「冷えたのかもしれませんね。
こちらのカイロを持っていて下さい。」


陸「あ、うん、ありがとう一織ニコ」


『あ!すみません、七瀬さん達が風邪を引いては行けないので失礼します!ご心配下さりありがとうございました。ニコ』



荷物を持ってエンジンをかけて暖まっていた車に陸達を乗せる


陸「柚菜さん寒くない?寮に着いたらせめてお風呂入ったらどうかな?」


『いえ、着替えも無いですから。』

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作者名:reina | 作成日時:2020年7月26日 22時

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