カフェ店員のかくしごと

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「藤城、……あまり無理するなよ。」


『ふふ。誰に向かって言ってるんです？ﾆｺ
貴方の方こそ無茶しないで下さいね、その後始末は全て私と風見がしてるんですから。』


「あぁ、分かってる。じゃあな、気をつけて帰れよ。」


『もちろん、気を付けますよ。』



車が走り去ったのを見て街の中を歩き始める


さて、これからどうやって近付こうかな。



帰路につき水瀬柚菜名義の家に入る


綺麗に整理されている部屋に服を洗濯機に放り込みサッと嫌な汗や気持ちごと全て流す


『はぁ…疲れた。』



ウイルスが入っていないか調べた上でパソコンを開き芸能界の求人を調べる


『やっぱり少ないな……。』
でもやるとしたらマネージャー系業務の方がいいかな。テレビ局自体で働くとなれば大変だし



月雲了…調べたら情報が結構出てくるんだよね。



見事に裏社会と繋がってるんだけど……



意外に頭がいい。


証拠も断片的にばかり揃って決定的なものがない。だから現行犯でしか逮捕出来ないしだからって協力者をここで使うのは勿体無いし……


ｳﾞｨｰｳﾞｨｰ

私用のスマホに着信が入り電話番号だけ書いてある通知を見て誰の番号だったか思い出せないまま取り敢えず出る


『はい、もしもし』


「あ、藤城？」


『あ、＿＿久しぶり。何どうかした？』


「全く連絡が来ないからな、まだ連絡先変えてなかったみたいで良かったよ。」


『忘れてただけだってば。
それよりどうしたの？』


「今、藤城なんの仕事してる？
風の噂では警察学校落ちてからバイトして食い繋いでるって聞いたけど。」


『……まぁあながち間違いじゃない。』
誰がそんな嘘言ったの。というか連絡先変えるの忘れてた。バレたらゼロに絶対怒られる…


「ならホント？」


『まぁ……何とか生活できる水準には達してるけど多少生活には困ってるかな。』
上司のせいで睡眠不足ってところに。


「なら良かった、実は藤城確かデータ集めしたりするの得意だったよな。」


『うん得意だけど…どうしたの？』


「もし良ければなんだけど＿＿＿＿＿＿＿＿＿。」

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