睦月始の従兄妹は (ページ36)

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『しばらくして一般病棟に移った頃私は殺せんせーから皆とは別で経緯を聞き暫くした頃学校に行きました。
学校に行った日友人が喧嘩をしていました。

その喧嘩の内容は殺せんせーを殺すか殺さないか。』

あかり「Aはこの時殺す派だったね。」

『うん、あかりは殺さない派だったし。』

環「なんで？
……一緒に復讐するって決めたんだろ？」

『その復讐が失敗したから、もうそこで結託はしないよ。笑

私は殺せんせーが自分の体を使って私達に色々教えてくれたからその先生が望んでることをしたいと思った。その時は汚れた殺意じゃなくて純粋な殺意だったよ。』

一織「殺意に純粋も何も無いでしょう。」

あかり「それがあるんだな〜。実は笑」

『ふふ、懐かしいよね。』

あかり「ね、懐かしい。ﾆｺ」

天「結局勝ったのはどっちなの？」

『結果はカルマくんが渚くんの熱意に折れて殺さない派の勝ち。そして殺せんせーが爆発しない薬を開発する計画が始まった。

それは卒業式の日ギリギリまで掛かった。
でも卒業式の日…政府から世界に発信された殺せんせーを殺す為のプロジェクトが始動した。』

陸「あ、それ知ってる」

一織「私も知ってますからここに居る皆知ってますよ。」

天「いや、ボクは殆ど知らないよ。
海外じゃ信憑性が低くてあまり放送されなかったし。」

『…私達は防衛省から阻まれて卒業式前日までマスコミに張られた。

記者が殺せんせーの事を化け物、私達を異常者と言うのは聞いていられなかった。

私達がどれだけ殺せんせーは違う、そんな事ない。そう言っても信じてもらえなかった。

寧ろマスコミは格好のネタと言わんばかりに言い方は悪いけどクソみたいな事しか言わなかった。それは実の両親･その親族もそうだった。

私達は計画を立てて殺せんせーの元に卒業式前日に向かった。最後に名前を呼んでもらって渚くんと私で殺せんせーを殺した。

その後悲しみながら教室に皆で入ると卒業証書とすごく重たいアルバムに栞が皆の机の上に置いてあった。

未だに読み切れないアルバムと栞。ﾆｺ
皆で泣いて教室で過ごして市民会館で卒業式をした。

養父母と義兄･実兄が来てくれました。
その時あぁ、私の事大切に思ってくれる人はまだ居る。この世界はまだ捨てたものじゃない。そう思いました。』