☆されたり☆したり3

37　桜庭涼太　思い出2 ページ37

衛「リョウくん！」


涼太「っ、あ、衛？なに？」


衛「泣いてたから……大丈夫？」


涼太「あぁ…うん、平気。」
また夢か……Aの…



眠っていた時に流れた涙を拭いながら絶望的な気持ちになる


昂輝「リョウ、今日の夕飯何がいい？好きな物作るぞ？」


涼太「うーん……俺は別になんでもいいよ。ケン達が食べたいもので。あ、コウもし明日時間があったら朝にフレンチトースト作ってよ。ﾆｺ」


昂輝「あぁ、分かった。」


剣介「リョウ、次の収録なんだけどさぁ〜」



3年前に亡くなったAの夢を何度も見る


俺やグループ時代のファンからのアンチ、メンバー内でのいざこざでセンターを張ってリーダーだったAはテレビでもファンからも当たりが強くうつ病になっていた


少しづつ時間は掛かったけど立ち直って不妊で望めないと思っていた子供もまた奇跡的に授かることが出来た


報告しなかったら後が大変だろうという事で話し合った結果安定期に入ったら発表することが決まった。


ファンに報告するとこれもまた何年経っても止めないファンのアンチが危険で外出するのは俺か元メンバーが一緒の時に検診などの時にしか外に出なくなった


Aが殺された日……


あの日は買い忘れがありAが1人で買い物に行った時アンチに囲まれ脅され信号が赤の時に横断歩道の外に押されそのまま即死だった



お腹の子もまだ7ヶ月前で自発呼吸が出来ずそのまま一緒に居なくなってしまった。


なんでこれが分かるのかは防犯カメラの映像と録音してあったAのスマホの音源だった

その場でAを押した人と周りを囲んだ人達は捕まったがそんなのはどうでもよくて兎に角絶望した。



その数時間前まで笑って過ごして幸せだったのに…何度も1人にしたのを悔やんだ。


それからずっと…それまでの夢を見る毎日毎日寝て夢を見て起きて絶望するこれの繰り返しだ



『もしかしてこれがもう最後かも、もしかしてもう二度と会えないのかも…男は未来だけを追い掛けて女はその未来を待ち続けている。』


涼太「えっ、」


楽屋にあったテレビからよく知った声と歌が聞こえ見る


衛「あ…Aちゃん達の曲だね。」


「今回は3歳のこの子が歌うそうです。
こんにちは、お名前聞いてもいいですか？」


「はい、雪名Aです！ﾆｺ」

涼太「えっ、」

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