お嬢様の許嫁は… (ページ9)

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『あ、もうすぐ日が暮れるわね！

早く探さないと…』

駆「あ、そうだね！！」
あれ…まだ帰りたくない…

もっとAちゃんの事知りたい…

『ねぇねぇ髪アレンジ出来る？』

駆「うわっ！顔近いよ…」

『あ、ごめんなさい…』

駆「あ、いやいやごめん！髪、のアレンジだよね？出来るよ』

「ほんとう！？やってほしいわ！」

駆「あはは！いいよ笑」

10分後
『すごいわ！！ありがとう♪』

ｷﾞｨｨ
『うそ…』

駆「ら、ライト！」

『抜け道みたいね！まさか床にあるなんて…』

駆「じゃあ…」

『抜けられるのよ！良かったわね！』
いや、帰らないで…

駆「うん…」

『…私も付いて行かせて！』
！？なに言ってるの…！私…！！

駆「え？」

『あ、いや社会勉強を…！庶民の皆さんがどのような生活をしているのか気になるわ！

それにこのまま居ても他の人と結婚させられるもの…お願い…』

駆「いいよ？じゃあ取り敢えず着替えよっか…？」

『…そうね…探したら私服あるかしら…？？』

駆「え！？持ってるの？！」

『失礼ね…持ってるわ！離れには"何故か"着物しかないのよ…』

駆「…そうなんだ…じゃあ上だけ羽織って行こっか？」

『えぇ…』

駆「出れたは出れたけど…どっちから来たっけ…？？」

『あ、ハイヤー！』

ｷｷｷｷｷｯ！
駆「ええ！！？危な！！てかハイヤーって普通に無理じゃ…」
てか車に飛び出すの危険すぎる！！

「極楽院家のお嬢様、どうぞどうぞ」

駆「いいの！？」

『何処まで？？』

駆「そうだね…取り敢えずツキノ芸能プロダクションに」

「はい。」

『芸能？プロダクション？』

駆「あれ…言って無かったけ…？俺アイドルだよ？？」

『そうなの！？そういえば離れにもTVはあるけれど殆ど見た事ないわ！』

駆「あ、そうなんだ…あの…おっきいTV可哀想…」

『？？あ、でも父様が出てる番組は観てたわ！
政治とか…会える日少ないからああいうので観ないと会えないし…』
いつも9時に寝るから父様が帰ってきた時に起きてないし…

　