12歳 2話 ページ3
私の学校は生徒が少ないため1学年1クラス
1クラスしかないので皆お互いのことはだい
たい知ってる
だから私が相良さんにどういう扱いを受けて
いるかもだいたい知ってる
知ってても特別扱いはしないでなるべく普通
に接してくれる
先生も皆と同じように接してくれる
まぁ、音読の時間は別だけど…
私は友達や先生には恵まれていると思う
だって皆のおかげで自分を見失わなかった
ふと、2年前を思い出す
姉が亡くなったあの日
貴(あぁ、嫌だ、いやだ、イヤだ、イヤダ)
桜「A?どうし…!」
私は無意識に筆箱からハサミを取り出す
桜「ちょっ、A!?何して…」
私は聞く耳を持たずに自分に刺そうとした
パシン カシャン
桜が私の手からハサミを叩き落とす
桜「Aダメ!」
落とされたハサミを見て我に返る
貴(私、今…何して)
貴「あ、あぁ……ヒュ」
桜があの時のように私を優しく抱きしめた
桜「大丈夫、大丈夫だから。私に合わせて…
ん、上手上手。落ち着いた?」
貴「ん」コクコク
皆も安心したように息をついた
貴「皆も…急、に…ごめん」
ク「全然いいよ!」
ク「でもハサミは没収なー」
貴「ん」
ク「あんまり溜め込んじゃわないでね?」
貴「ん」
2年前のあの時もこうやって皆が側にいて、
助けてくれた
貴(皆優しい。クラスの人が皆で良かった)
今日は少し慌ただしい休み時間になった
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作者名:芙蓉 | 作成日時:2021年2月18日 20時