ともとパパ

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　食べ始めて20分、順調に食べ進めてたのにも関わらずやっぱり手が止まってしまうとも






　でも朝と違ってまだ半分も食べきっていない






　なるべく少なくよそうようにはしてるんやけど中々うまいこといかへんのよね






　「ともお腹いっぱいなった？」






　『ん、』






　無理に食べさせるのは・・・と思いながらもともに少しでも多く食べられる感覚を覚えて欲しくて俺はもう少しだけねばることにしている。






「とも、あと三口だけ食べてみいひん？」






　こう提案してもまったく食べてくれないことは稀じゃない






『…』






　俺がスプーンを口に近づけてみても口を開きそうもないともに今日も諦めようかと思っていた時






『いっこだけ…』






　小さい声だけどはっきりそう言ったとも






「お！一口食べるんやね！すごいやん！」






　ほめてあげるとともは黙って口を開けて一口だけ食べることが出来た






『ともすごい！？』






「もちろん！」






『んふふ、パパごちそうさましていい？』






「ええよ、頑張ったもんな！」






『ごちそうさまでした！』






「よし、お風呂はいるか」






　ご飯をたくさん食べれるようになるにはまだまだ道のりは長いけど今日は一口だけという一歩が踏み出せたからそれで合格にしよう






　ともの成長を噛みしめながら、半分以上減ったチャーハンをかきこんでともが待つお風呂場へ急ぐ






　続く

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