イケメンでも許されない-10 ページ10
.
口の中につるりとパスタが滑り込む。やっぱり出来立ては一番美味しい。
『梓さん、すごいおいしいです』
「そう?よかった!そう言ってもらえると作りがいがあるよねぇ」
「Aさんはいつも美味しそうに食べますからね。この間ハムサンド食べてる時も幸せそうでしたし」
梓さんの言葉に、安室さんも笑いながら同意する。
ご飯を食べている時の私、どんな顔してるんだ。
「Aちゃんって、一人暮らしなんだっけ?」
『……ん、はい。大学進学してからはここの近くのアパートで』
梓さんの問いにパスタを飲み込んでから答えた。
高校は埼玉の方だったが、東都大学に合格してこの米花町に越してきてからは1人で住んでいる。
近所の人にも良くしてもらっていて特に不便も感じないし、ポアロでもバイトを始めてからは大分生活が楽になった。
「へぇ、Aさんも一人暮らしなんですか」
『私も、ということは安室さんもですか?』
「はい。僕もここの近くのアパートで」
『へぇ…』
本当に意外だ。車もFDに乗ってるくらいだし高層マンションとかに住んでるのかと思ってたな。
「でも意外ですよねぇ、安室さん、彼女さんとかと住んでるのかと思ってました」
「まさか。残念ながらずっと一人暮らしですよ」
「勿体無いですね〜安室さんモテるのに」
「あはは、からかわないでくださいよ」
「彼女、つくったりしないんですか?」
「うーん、そうですね…」
梓さんこれは楽しんでるな。この手の話題はよく蘭ちゃんや園子ちゃんたちともしてるし大好物なんだろう。
まぁ確かに、これだけモテるのに彼女がいないのも不思議な気もする。よりどりみどりって感じだし。
歳も歳だし……完璧すぎるからダメなんだろうか…もしくは…
『でも、安室さんと付き合ったら大変そうですよね』
「え?」
無意識の中で考えていたらついぽろりと、本音が漏れてしまった。
.
1107人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
山梔子(プロフ) - 真紅さん» 真紅さん初めまして。コメありがとうございます!頑張ります〜(^○^)! (2018年6月20日 0時) (レス) id: 1444a1608d (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (2018年6月19日 16時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:山梔子 | 作成日時:2018年5月24日 23時