専売特許-9 ページ34
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「ふ、すまない。あまりに熱心に覗いているものだったんでな」
『え？』
なんか今＿…
「そういえば」
『は、はい』
「連絡先をお聞きしても？」
『あ、はい…大丈夫です…』
気のせい…？なんか雰囲気が違った気がしたけど…
んん？と首を傾げながらも、先ほどと変わらず小さい笑みを浮かべたまま歩き出した沖矢さんに続く。
初めて会った人だけど共通の知り合いがいる人だし、助けてもらったお礼についてもまだだし連絡先を教えても問題ないだろう。
なんとなくこれからよく会う気がしてならないが。
「僕の連絡先はこれなので、何かあれば連絡してください」
『何か？』
「えぇ。一人暮らしなら、力仕事だとか車出して欲しいだとかあれば是非」
『へぇ、沖矢さん車持ってるんですか』
まぁそりゃそうか…大学院生とはいえ27歳だしな…持ってる人は持ってるよね。
私も免許取ったはいいけどこっちに来てからはたまに友だちの車動かす程度で殆ど運転してないや。
『じゃあ何かあれば連絡します』
「そうしてください」
忘れないうちに、とスマホに"沖矢昴"と登録した。
なんとなくフルネームって感じするし。
ちなみに、2年前こちらに越してきてそうそう事件に巻き込まれ携帯が粉砕したため、家族や一部の同級生、それからポアロの人や蘭ちゃんたちといった少数の連絡先しか入ってない20代にしては寂しい電話帳だ。
これでも増えた方だけど。
『あ、今度今日のお礼したいんですけど…何かありますか？』
「お礼、ですか」
『はい。ポアロでよければコナン君たちと一緒にお茶でもどうかと思ったんですけど、沖矢さん何が好きか分からなかったので』
考えても分からなさそうだし聞いた方が早いよね。って事で聞いてみた。
「そうですね…折角ですがポアロで、は遠慮しておきます。万一にでも睨まれながらのお茶は避けたいので」
『……？』
何がどうしたらそんな不穏なティータイムが出来上がるんだ。
「その代わり、今度の休日一緒にショッピングでも付き合って頂けませんか？」
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山梔子(プロフ) - 真紅さん» 真紅さん初めまして。コメありがとうございます！頑張ります〜(^○^)！ (2018年6月20日 0時) (
レス) id: 1444a1608d (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！ (2018年6月19日 16時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山梔子 | 作成日時：2018年5月24日 23時
