専売特許-7 ページ32
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「Aさんは一人暮らしで?」
『はい。アパートの方で』
コナン君と手を繋ぎながら沖矢さんと並んで歩く。聞けば沖矢さんは27歳で東都大学大学院の工学部生だとか。正直もっと年上だと思ってた、もちろんいい意味で。
『沖矢さん、なんか落ち着いてますしもう少し年上かと思ってました』
「はは、よく言われます」
同じ東都大学ならすれ違ったりしてたかも?と思ったけど多分一回見たら忘れなさそうだし、大学院生となると研究室にいるのが殆どだから会った事がないのだと納得した。
それに私は心理学専攻なため、工学部とは研究室や使う教室も別棟なのだ。学校の敷地も広いし会う方が逆に稀かもしれない。
『そういえばどうして工藤君の家に?コナン君と親戚、とかではないんですよね?』
「実は前にあったアパートの火事、昴さんが住んでたところなんだ。それでそのことを新一兄ちゃんに話したら、自分が帰るまでの留守番ってことで住んでもいいってことになったんだよ」
気になっていた疑問を投げかければ、コナン君が答えた。火事があったとか前にそんな話を聞いたことを思い出す。同じ町中であったことだからなんとなく覚えていた。
『え、それ大丈夫だったんですか?』
アパート全焼とかなんとかって聞いた気がするけど…。たしか木馬荘、とかいう。
「まぁ…放火犯として容疑者に挙げられたりしましたがこの通り。なんともありませんよ」
『へ、へぇ…』
笑うべきなのかどうなのか分からないネタを真顔で突っ込んでくるなこの人。
コナン君も若干苦笑いしてるし。
『まぁでも、住むところなくならなくて良かったですね…』
…工藤邸といえば、コナン君の言う新一兄ちゃん、もとい工藤君はここに越してきてから蘭ちゃんといるのを何度か見た事がある。新聞の一面を飾っていたことも記憶に新しい。
ここ最近は見かけないと思っていたら事件を追ってるとかでずっと帰ってきてない、と蘭ちゃんが話していた。
それでいいのか高校生。と思ったが連絡もなしにいるよりはいい、のかなぁと気にしないことにした。
コナン君の知人とはいえ留守中の自宅に住まわせるのも如何なものかとも思うけれど、それだけ沖矢さんのことを信頼しているということだろう。
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山梔子(プロフ) - 真紅さん» 真紅さん初めまして。コメありがとうございます!頑張ります〜(^○^)! (2018年6月20日 0時) (レス) id: 1444a1608d (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (2018年6月19日 16時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山梔子 | 作成日時:2018年5月24日 23時