勘違いの始まり-1 ページ12
.
気温が高くなってきた夏の始まり。
つまり初夏。
今日は喫茶ポアロの定休日。
空を見上げれば憎らしいほどの晴天である。
『______で、これはどういうことなんですかね』
「そのまま、こういことでは？」
じとりと、隣に並ぶ無駄に顔のいい男を見上げる。
それに動じず、ケロリとした顔で当たり前のように返す口にポッ○ーを詰められるだけ詰めてやりたい。
はぁ、と一つため息をつく。
『分かりました、もう一度、細かく、聞きますね。
どうして、私と、安室さんが、2人で、遊園地に来てるんですか？』
今度は大きくはっきり隣の男__安室さんに向き合ってそう言った。
『心当たり、ありますよね？』
これでもかというくらい、笑顔(とはとても言えないだろうが)で詰め寄る。
「う〜ん、僕がAさんとデートしたい、と言ったから………ですかね」
『そう、それですよ。全ての始まりはその綿よりも軽い軽率な発言です』
そう、それはあの、梓さんがチケットを当ててきた日の翌日に遡る。
いつものように3人の入れ替わりの時間が重なったときの出来事である。
--------------..
「えーっ！Aさん彼氏とかいないんですか！？」
「絶対いると思ってました！」
もう少し声のボリュームを落とせないか、と思うほど大きな声で言ったのはポアロでは見慣れた顔のメンツである蘭ちゃんと園子ちゃん。
その日私は午前中が学校で午後からのシフトだった。
蘭ちゃんたちはテスト期間中だとかなんとかでいつもより少しだけ早い下校だったらしく、テスト勉強をするならポアロでという流れで来たらしい。
そこに上がりだった梓さんが加わり、お約束の恋話が始まったわけだ。
私は注文のアイスティーやらを置きに行って、他にお客さんもいないしと言われて捕まった。
テスト勉強をしにきたのではないのか、なんていう質問は聞くまでもない。
ちなみに、安室さんは買い出し中である。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1108人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
山梔子(プロフ) - 真紅さん» 真紅さん初めまして。コメありがとうございます！頑張ります〜(^○^)！ (2018年6月20日 0時) (
レス) id: 1444a1608d (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！ (2018年6月19日 16時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：山梔子 | 作成日時：2018年5月24日 23時
