勘違いの始まり-11 ページ22
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「これはここに書かれた図形と壁の図形が対応するようですね。で、ここがこの色の組み合わせだけをあの中から引き抜けばいいので…」
『あ…じゃあここの暗号からでるパスは1385ってことですね』
「そうですね。で、ここに入力して…」
安室さんのお陰で特につまずくことなく暗号は解けてゆき、最後の部屋らしきところまで辿り着いた。
部屋の中央にある箱にはこれまた暗号でパスワードの隠された鍵がついていたが、難なく解除に成功した。
このお化け屋敷は時間制限が設けられていて、各時間帯ごとに1〜5人の個人やグループで参加する形になっていて、その中で一番初めにゴールすると何か景品がもらえるらしい。
最後の部屋にはグループ、または個人など1組ずつしか入れないため他に人はいないが、進んでいる間途中から他の人は見なかったのでおそらく自分たちが一番乗りだろう。
「あとはこれを、この先のゴール地点にいる人に渡せばクリアですね」
箱の中から取り出した鍵と宝石のようなものを手に取り、出口であろうドアに鍵を差し込む。
かちゃりと音がなって扉を開けば、暗闇に慣れていた目には少し痛いくらいの光が差し込んだ。
『わっ、まぶし…』
一瞬目がくらみ、何度か瞬きをすれば目の前には広々としたエントランスのようなものが広がっていた。
そこに、謎解明の依頼主の役であろう人がいてその人に宝石を手渡す。
それと同時に壁に取り付けられていたモニターには【congratulations!】の文字が映し出され、スタッフさんがゴールおめでとうございますと明るく微笑んだ。
「お二人様は今時間帯参加者の中で一番のゴールになりますので、こちらのストラップからお好きなものをお選び頂けます!」
ストラップの見本を取り出すスタッフさんの手元には、3種類の形のストラップがそれぞれゴールドとシルバーベースの2色。計6つがきらきらと光っていた。
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山梔子(プロフ) - 真紅さん» 真紅さん初めまして。コメありがとうございます!頑張ります〜(^○^)! (2018年6月20日 0時) (レス) id: 1444a1608d (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (2018年6月19日 16時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山梔子 | 作成日時:2018年5月24日 23時