風邪っぴき高校生2《JW》

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重岡side


小｢しげ｣



重｢ん？あぁ、小瀧か、なしたん？｣



小｢あんな、今日行けんくなった。ごめん。流星と神ちゃんにも言うといて｣



重｢突然？なんか用事できたん？それとも調子悪い？｣



小｢ううん、…っと…先輩に呼ばれてん。ごめんな｣



それだけ言ってそそくさ帰ってしまった。



やっぱりおかしいやん



今までやったら4人で集まるなんていうたら目ぇ輝かせてお菓子用意しとったで？笑



先輩に呼ばれてるってほんまか…？



神ちゃんと流星にも言うたら｢いつもの小瀧やない｣って。



放課後に3人で集まっとってもその話で持ち切り。



神｢なぁ、小瀧どうしたんやと思う？｣



藤｢あぁ…俺話してないからわからんけどなんか顔が暗い｣



神｢朝話しながらきたんやけど、途中でいきなり、神ちゃんはよいかんと遅れるで、とか、｣



重｢え、かみちゃんなんか用事あったん？｣



神｢なんもないしそれまで普通に並んで歩いてたんよ？ しかも挙句の果てに、俺先行くわごめんって…なんか聞いたらあかんかなって思って問い詰められへんかった｣



重｢さっき俺んとこ来た時も先輩に呼ばれたって言うとったけどほんまのところわからんな…顔色悪い気ぃしたし｣



藤｢体調悪いんかな？｣



神｢それだけやない気ぃすんねんなぁ〜…｣



なんとなく重い空気になってしもたから昨日のバラエティ番組に話題を変えてお菓子をつまみながら話した。



せやけど皆小瀧が心配なんかどことなく浮かない顔しとる。



なんとなくお開きになる雰囲気になってきた時、ドアが控えめにノックされた。



神｢はーい｣



ガチャ



小｢かみちゃっ…｣



ドアの前にはグチャグチャになった制服を着て静かに涙を流す小瀧が立ってた。

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