風邪っぴき高校生2《JW》

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中間side


下駄箱ではまちゃんを見かけて声をかけたらカッスカスな声で返ってきた。



大丈夫なん？って聞いたら｢無理｣って返ってくるしマスク付けてるにしても明らかに病人の顔



中｢はまちゃん咳以外にしんどいとこないん？｣



濱｢…だるい｣



中｢おん、そんな感じの顔しとる｣



ぐったり下駄箱にもたれる伏せ目がちな濱ちゃんのおでこに照史が手を当てた



桐｢あー…ちょっとあかん気がする｣



中｢このまま帰る？俺先生に言っとくからええよ？｣



濱｢めんどい｣



桐｢え…いや倒れたら大変やって…｣



照史が心配そうに眉毛を下げる



濱｢出れるとこまで…無理やったら言うわ｣



そう言ってだるそうにかばんを持ち上げて教室に入っていった



桐｢あれほんま限界になるとこまで言わへんよ、下手したら倒れる｣



中｢いや、たぶん下手しなくても倒れる。俺らが声掛けへんかったら倒れるとこまでやるで、たぶん｣



桐｢ちょこちょこ交代で声かけよな｣



中｢せやね｣





午前中は楽な授業しかないから平気やとええな…



はまちゃんの様子を見とったらノート取ってたまに寝て、のループで体調は悪そうやけど悪化はしてなさそう



たまに咳き込んでるのが気になるんやけど照史がはまちゃんの隣やから声掛けて見てくれてる



4時間目



運悪く寝てる人に厳しい国語の先生



はまちゃん当たりませんように…



｢そこ！寝ない！はい、次のページ立って読んで｣



うわ…最悪や…大丈夫なんかな…今立たせたらぶっ倒れんで…



ガタッ



桐｢はまちゃん、座ってて｣



照史の声が聞こえて前を見ると立とうとするはまちゃんを制して立ち上がる照史



桐｢あっ…えっ…先生！あの…俺…あ、そう！めっちゃここ読みたくて！読んでもええですか？！｣



天才や照史！と思ったら振り向いてドヤ顔



前向けや！とジェスチャーで前を指す



意味がわからないクラスメート達はざわついてるけど先生も照史の押しに負けて結局照史が読んだ。



照史がスピードを落として読んでくれたおかけで読み終わった頃に鐘が鳴った。

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