ちっちゃいの 3 《JW》

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崇裕side




流星の後について大毅の部屋に入ると、ベッドでぐったりしてる大毅の姿






｢大毅、大毅、大丈夫か？｣






肩を上下させてくるしそうに息をする






｢ちょっと浮くで、ごめんな｣






声をかけてから膝の下と首の下に腕を入れてぐっと持ち上げる







ほんまに力入ってないな…



熱持ってて熱いけど真っ白な顔色はたぶん貧血もある






とりあえずリビングのソファーに降ろして2階でびゃーびゃー泣いてる流星を迎えに行った







｢流星、大丈夫、大毅死なんから。大毅どんな感じやったか教えてくれる？｣



｢りゅうが、とものおへやから、だいきのおへやにっ、コンコンしてっ、｣



｢うん、｣




｢えほんよんでって、ゆーたっ、ええよっていってんけどっ、かえるさんでてきたとこらへんから、だいきっ、よまれへんくなって、｣









かえるさんが出てくるのは流星が大好きな絵本の中盤




そこらへんから途切れ途切れになってあかんかったのか、








｢ん、わかった。ありがとうな、淳太と照史が見てくれてるから下行こか？｣







2.3歩あるいてだっこポーズしてきたから片手で抱っこして早足でリビングに戻った








下に降りるともう淳太が家出る支度しとって、照史が大毅をおぶってた






｢照史と病院行ってくる。長なるかもしらんからともとのんちゃんに説明して適当にご飯食べててええから。電話だけ取れるようにしといて｣








淳太に早口で説明されてともと望に声掛けてリビングに集めてストックおかずを解凍した簡単ご飯を頂いた









流星と望を寝かせた頃に淳太から大毅が入院する連絡が入った





入院、か…





くだらん喧嘩して、弟がそんなんなるまで気づかれへんってなんなんやろな





兄貴失格や









｢とも、大毅入院するらしいから、荷物だけ届けてくる。そのまま淳太と照史拾って帰ってくるからちょっと留守番頼むわ｣




｢ん…｣





｢…自分のせいで大毅がって思ってんねやろ。俺も思ってる。今回は照史も淳太もそう思ってるし実際気付いてあげられんかった俺らのせいや。｣





｢でも今それを後悔してもしゃーないねん。明日大毅に笑顔でお見舞い行けるようにあとで4人で話そな。今日は、その、ごめん｣





｢俺も…ごめん。のんちゃんと流星ちゃんと見とく。ちゃんと待ってる。｣





｢ん、えらい。いってくるな｣









少し男らしくなったともを背中に慌ただしく家を出た

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