ちっちゃいの 3 《JW》

はじめてのおかし ページ16

望side






今日は休みやから流星とお菓子作りすんねん！







昨日の夜テレビで美味しそうなマフィン作っとって、あきとにお願いしたら一緒にやろか！って







まずは流星を起こすとこから笑







｢りゅー、りゅーせー｣



｢…｣



｢あー、だめや、今日起きひんやつ｣




｢今日もだめなん？のんちゃんこの頃ずっとだめやん笑｣









流星の部屋は淳太と2人部屋やから、なんや難しそーな資料とパソコンにらめっこしながら淳太がちゃちゃ入れてくる







流星は起きる日と起きひん日と当たりハズレあるからな







ゆすってもビクともせん日はだいたいめちゃくちゃ時間かかる







｢もー、おきやー？何時やとおもてんのよー｣






ちょんちょんつっついてもすやすや寝息立てて寝とる






｢りゅうせー、お菓子つくるんやろー？のんちゃん全部食べてまうよ？ええん？｣






｢おかし｣って聞いた瞬間にパチッと目が開いた






｢んんーー、｣






のびーーって猫みたいに布団から手足をのばして、枕元に座ってた俺の太ももにピタッとくっついてくる







｢あかん、めっちゃ可愛ええどうしよ淳太｣




｢せやなー、のんちゃんも可愛かったでー｣




｢過去形やんっ｣




｢うそうそ笑 今も可愛いて笑 流星起きたら2人ともリビングいきやー、照史がたぶん準備しとるよ｣








寝起きは当たり前のように抱っこをせがんでくるからぬくぬくしとる布団をはがして抱っこするとまだ眠いんかぽやぽやしとる








片手に抱っこしたまま流星の着替えとって掛け布団綺麗にして、ってやってたら頭がコテっと倒れてきた






すぴーって可愛い寝息立てて目閉じてもうてる、笑







｢流星？さっき起きたやん笑｣






覗き込むとびっくりしたんかぱっちり目が開いた






それでも寝起きの流星は服にひっついて離れへん




服をギュッてつかんでるちっちゃい手が可愛いくてめっちゃ好きやねん









リビングに行くと淳太が言ってた通り照史がいろいろ準備しとった




｢やっと起きてきた笑 テーブルに朝ごはんあるから食べちゃい、食べ終わったら始めよか｣






ゆーっくり朝ごはん食べとる間にともも来てお菓子作り手伝ってくれることになった







朝ごはん終わったらようやくお菓子作りスタートや！

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す